投球の『回転数』について【トレーナーマニュアルvol.186】

投球の『回転数』について【トレーナーマニュアルvol.186】

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前回の私の担当記事は『球速』についての内容でした。

昔から、投げられたボールに対して「回転が綺麗」だとか、「回転が真っ直ぐ」などというフレーズは、野球経験者であれば聞いたことがあると思います。

しかし、長らくの間、それを数値化することは容易ではありませんでした。


現在、巷では、通常のスピードガンだけではなく、ラプソードやトラックマン等のトラッキングシステムが浸透してきています。

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私も2022年からラプソードを所有し、500人以上のピッチングデータを測定しています。

そこで、球速以外にも測定可能な項目があり、今回は、より『回転数』について掘り下げていき、野球の現場に関わる方々に『回転数』についての理解をより深めていただきたいと思います。

1. 「回転数」とは

「回転数」とは、ラプソードでは、投球されたボールが1分間に何回転したかを表し、RPM (Revolution per minute)という単位で示されます。

実際には、2000回転や、1500回転と表記されますが、リリースから捕手が摂るまでの、投球間に記録された回転数ではない点に注意が必要です。

NPB、MLBともにストレートの平均回転数は約2200から2300回転くらいとなっています。

しかし、それでも150km/hのボールで考えてみると、ざっくり計算でピッチャーの手からボールが離れて、ホームベースに到着するまでだと13回転(2000RPM)と16回転(2400RPM)と3回転しか違いません。

たった3回転、されど3回転ということでしょう。

ストレートに関しては、球速と回転数はある程度の相関は認められていて、球速が速いほど、回転数も多くなる傾向があります。

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