シンスプリントの選手はどのように対応していますか?安静にするだけでは再発する可能性があります。痛みを軽減するためには後足部(距骨・踵骨)からのアプローチが有効だと考えます。今回は早期復帰&再発予防を行うためのnoteにしました。距骨踵骨だけでなく、舟状骨、立方骨の動きや足部アプローチをご紹介させていただきます。
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CIBトレーナーマニュアルについて
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チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて
②臨床現場での選手への対応
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④C-I Baseballメンバーによる投稿
2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがライターとして情報を発信しています。
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公開セミナー情報
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シンスプリント とは
ジャンプやランニング等の動作の繰り返しにより脛骨内側後面の痛みを訴える疾患
過労性脛部痛、脛骨疲労性骨膜炎、脛骨過労性骨膜炎 (Medial Tibial Stress Syndrome)とも言う
<原因>
膝関節外反、下腿内旋、距骨下関節回内位、足部過回内などにより後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、ヒラメ筋もしくはその筋膜の伸長刺激による骨膜の炎症であるとする説が多い
<部位>
脛骨の前面もしくは内側
<POINT>
シンスプリント は
●安静にしていても改善はしない
●足部を回外に誘導すればいいとは限らない
●足部・全体の評価が必要になる
歩行(距骨下関節の肢位と動き)
IC:回外位接地、LRに向けて回内へ動く
LR:中間位から回内接地、ここで距骨下関節最大回内位になり回外へ切り替わる
MSt:回内位から中間接地、蹴り出しにむけて徐々に距骨下関節回外位になる
TSt:中間位から回外接地、蹴り出しにむけて足趾機能を高めるために距骨下関節回外位
PSw:回外位、蹴り出すために距骨下関節回外位
メカニカルストレス
内側型特徴
発生機序はICからLRにかけて足部全体(横足根関節)が回内することで後脛骨筋・長母趾屈筋が急激に伸張され下腿内側にストレスがかかり発症します。
本来ならば、LRからMStにかけて距骨下関節は回内、横足根関節縦軸は回外することで足圧中心は外側に移動し4趾5趾が機能しなければいけません。
前方型特徴
発生機序はICからLRにかけて距腿関節の底屈速度が加速することで前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋が急激に伸張され下腿前方にストレスがかかり発症します。
底屈速度が加速してしまう原因は距骨下関節回内可動域低下や反対側の蹴り出しの低下が考えられます。
距骨下関節
距骨は下腿からと足部からの連結部位になり上からの大きな力を分散する役割がある。
後足部は距骨と踵骨からなる。
荷重位では踵骨の位置により距骨の位置が変わるので踵骨のアライメントを意識することが大事になる。
距骨下関節は関節面が複数あるため複雑な動きをする。距骨下関節の動きは前額面で見ることが多いと思う。
この後紹介する、回内・回外の動きで舟状骨・立方骨を含めて説明する。
回内・回外の動き(舟状骨・立方骨・踵骨)
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