投手の『球速』について【トレーナーマニュアルvol.173】

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①野球現場でのトレーナー活動
 チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて

②臨床現場での選手への対応
 投球障害への対応、インソールからの介入

③ゲストライターによる投稿
 バイオメカニクス、栄養…など各分野の専門家の方が執筆しています

④C-I Baseballメンバーによる投稿
 2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがライターとして情報を発信しています。

C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

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1.はじめに


野球の現場で、関わっている指導者やトレーナーの方々が、ピッチャーの指導において重きを置いているところの指標の一つが『球速』になろうかと思います。

『球速』に関しては、スピードガンの普及により、高校生くらいまで、野球をしていると何となく、自分のストレートの球速はだいたい把握してる選手も多いのではないでしょうか。

今回は、ピッチング時に一番気になる『球速』について、一般的なスピードガンでのデータではなく、私自身も所持しているトラッキングシステムの一つ、ラプソードのデータをもとにお話したいと思います。

現在、巷では、通常のスピードガンだけではなく、ラプソードやトラックマン等のトラッキングシステムが浸透してきています。

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私も2年以上所有して、500人以上のピッチングデータを測定しています。

そこで、より『球速』について掘り下げていき、野球の現場に関わる方々に『球速』についての理解をより深めていただきたいと思います。

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投球動作×バイオメカニクス – PitchAIの可能性 -【トレーナーマニュアルvol.171】

C-I Baseball3期生メンバーの三好航平と申します.
今回は2023年から開始したサポートメンバーによるnoteシリーズです.

前回のnoteでは投球パフォーマンス,障害リスク双方を評価するBiomechanical Efficiencyに関連する因子を検討する研究を紹介させていただきました.

前回のnoteの最後に,「スマートフォンなどで測定した動画をベースに3次元動作解析を行うことができるツールがある」と少し触れさせていただきましたが,今回はその代表的なアプリ「PitchAI」についてご紹介させていただければと思います.

PitchAIとは?

PitchAIはスマートフォンで撮影された動画をもとに簡単に投球動作解析をすることができるアプリケーションです.

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従来,投球動作を数値的に解析しようと思うと非常に高価な機器である光学式3次元動作解析システムを使用しなければならず,グラウンドや臨床現場では測定が困難でした.しかし,PitchAIはスマートフォン1つあれば解析可能であり,その手軽さから新たな投球動作解析手法として注目されています.

測定の精度については,以下の論文で検証がされています.

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