投球障害へのピラティスメソッドの活用①ー 呼吸編 ー【トレーナーマニュアルvol.118】

はじめに

はじめまして。
C-I Baseball2期生の戸高と申します。
X(Twitter)のアカウントではトレーナー活動なども載せていますのでぜひ覗いてみてください。


https://twitter.com/kazu_0223kt

https://twitter.com/kazu_0223kt/status/1656628000086167552?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1656628000086167552%7Ctwgr%5E2651bbb9270a7faf512dc231ac47d3831d155c53%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2Fballyes%2Fn%2Fn642cc50d1aee

今期のトレーナーマニュアルでは、サポートメンバーからも定期的にnote記事を配信させていただくこととなり第3弾となります。

私は現在、福岡の整形外科クリニックで理学療法士として勤務している他に、中学硬式チームのトレーナー、ピラティスのインストラクターとしても活動しております。

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そこで私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッド1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、3記事にわたり解説していきたいと思います。

投球障害へのピラティスメソッドの活用① -呼吸編-
投球障害へのピラティスメソッドの活用② ‐腹腔内圧編‐
投球障害へのピラティスメソッドの活用③ ‐胸郭編‐

第1弾ではピラティスについて初めての方もいるかと思いますので、ピラティスとはどういったメソッドなのかの解説とピラティスの基本である呼吸について解説していきます。

ピラティスの歴史と基本概念

早速ですが、「ピラティスにどのようなイメージがありますか?」

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私がピラティスを学ぶ前の勝手なイメージ
・キレイな女性がやるエクササイズ
・ヨガに似たエクササイズ
・柔軟性がないとできない

私と同じようなイメージを持っている方も少なくないと思います。
この記事の前半部分を読んで頂くとそのイメージも大幅に変わると思います。

また最近では、プロ野球のキャンプや練習にピラティスが取り入れられておりその効果が注目されています。
少しでも興味を持ってもらい、投球障害の予防やアプローチに活用してもらえればと思います。

巨人がピラティス導入 中田「体の使い方や股関節周りのストレッチが、すごく勉強になった」ピラティスをメニューに取り入れた。オフに涌井(中日)の自主トレを支えたトレーナーの菅原順二氏を招き、若手を中心に約30分間www.sanspo.com

阪神 2軍でピラティスを練習に導入「やってみ?しんどいよ」 阪神・平田監督語録 – スポニチ Sponichi Annex 野球 【阪神・平田2軍監督語録】www.sponichi.co.jp

Pilates とは

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ピラティスは身体を刺激するエクササイズではなく、マインドとボディを繋げていくという要素が強いメソッドであり呼吸の取り方など独特な方法で肉体を痛めることなく身体の芯(軸・コア)から整えていき、このことから【真に理想的な肉体を健全な精神とともに作り上げるトレーニング】として欧米では知られています。

起源と創始者の紹介

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写真の人物がピラティスメソッドを創造したジョセフ・ピラティスです。
この写真を見た瞬間にイメージが変わった方も多いかと思います。
彼が作ったコントロロジーというメソッドを弟子が世界中へ広めてピラティスが伝わったと言われています。

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C-I Baseball チームサポート〜大学野球編〜育成メンバーの声【トレーナーマニュアルvol.116】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

C-I Baseballでは現在40名を超えるメンバーが在籍しており、野球トレーナーとしての知識・技術を学んでいます。

C-I Baseball育成プログラム

●トレーニングコース
●投球障害コース
●インソールコース

育成プログラムの詳細はこちらをご覧下さい
https://c-ibaseball.com/top/training-program/

育成プログラム入会希望の方はこちらのリンクへ
 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfeFOaGO2lS8RaR04A5b9Jj4J5oNbAWnFxhC62Hqp7vXQ9wUA/viewform

講師はC-I Baseballスタッフが担当し、皆さんの「知識・技術の向上」の一助になれればと思っております。

応募方法・応募条件・プログラムの詳細については
【C-I Baseball公式LINE】にて先行配信致します!!

ご登録がお済みでない方はこちらからお願いします。
【必ずスタンプorメッセージを送ってください】

C-I Baseball【公式LINE】


C-I Baseballでは「チームサポート」も行っております。
現在は1部リーグに所属している大学野球部が2チーム
高校野球1チーム、世界一、全国優勝経験があるリトルリーグチーム1チームのサポートを行っております。

「チームサポート」へは、スタッフだけでなく育成プログラムで知識・技術を学んだ育成メンバーもチームに派遣されます。

学んだこと、体得した知識を発揮出来る環境があるのもC-I Baseballの強みです。

今回のnoteではC-I Baseballサポートチームに帯同している「育成メンバーの声」を皆さんにお届けします。

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2023年7月より1部リーグに所属する大学野球野球部へ
代表の増田とともに3名のメンバーが派遣されています。

普段は医療機関に勤務している3名のメンバーが週1回ずつ大学野球野球というアマチュアではトップレベルの環境に身を置いています。
メンバーがどのようなことを経験し今度どう成長していくのか?皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

C-I Baseball 代表 増田より
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大学野球現場へ派遣された育成メンバーの声

今回は3名のメンバーに野球現場で活動して何を感じたかを聞いてみました。

●テーマ
・“PT”トレーナーとしての現場での活動イメージ
・実際に野球現場に行ってみてどう感じたか
・野球現場で感じた”PT”トレーナーの強み
・野球現場で感じた課題点

●派遣メンバー
・吉田昂平
・三輪智輝
・久我友也

吉田昂平の声

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・“PT”トレーナーとしての現場での活動イメージ

今までは東京パラリンピックでフィジオ担当や国体での救護班など実施してきました。
最近では少年野球チームへの帯同など行い、PTのトレーナーイメージとしては、怪我をした選手への対応(治療)や障害予防をメインに実施していくイメージで、それ以降の競技復帰間近ではAT、フィジカル強化・予防的観点は(S&C )など分割しておこなっていくイメージを持っておりました。

・実際に野球現場に行ってみてどう感じたか

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ツーシームの投げ方(後編)【トレーナーマニュアルvol.115】

C-I Baseballの高橋塁です。

今期の「トレーナーマニュアル」では以下のように新たなライターによる記事の配信なども加え、これまで以上に多くの視点から学べるマガジンとして展開していきます。

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(2023年7月の配信記事)

私の担当記事では、野球のパフォーマンスアップのためのコンディショニングをいかに野球技術の向上につなげるかをお伝えします。

前回の私の担当記事では、ツーシームの投げ方の【前編】として、ツーシームの軌道に始まり、基本的な投げ方のレクチャー、そして、動画解説も入れながら説明して参りました。

そして、ツーシームの投げ方には人差し指タイプと、中指タイプがあるということをお話しました。

【前編】では人差し指タイプまでのお話をしましたので、今回の【後編】では、中指タイプからのお話をしていきます。

※【後編】では動画が9本あります。これらの動画でも説明をさせていただいております。充分、満足していただける内容となっております。

実際にどう投げるか?

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中学野球におけるチームトレーニング①–プログラム立案–【トレーナーマニュアルvol.114】

初めまして!CーI Baseball1期生の平川祐希と申します。
今回は2023年から開始したサポートメンバーによるnoteシリーズ第2弾になります。

私が書かせていただく内容は、中学世代へのトレーナーとしての関わり方になります。

私自身、整形外科クリニックに勤務しながら小学生〜高校野球でのトレーナー帯同をしています。

今回は特に中学世代でのこれまでの経験とその中で得た知識を紹介させていただきます。

内容は以下の流れで3回にわたって紹介させていただきます。

中学野球におけるチームトレーニング①–プログラム立案–
中学野球におけるチームトレーニング②–アセスメントの実際–
中学野球におけるチームトレーニング③–3年計画–


それでは、第1弾の『プログラム立案』の内容に入らせていただきます!

はじめに

育成年代のトレーニングを考えていく際に、それぞれの世代での成長過程を考慮してプログラムを立案していくと思います。

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トレーニングを考える上で成長曲線や発達パターンはとても重要な要素です。

しかし、成長発達の個体差があったり、チーム特性や競技特性など考慮しなくてはいけない要素は他にもいくつかあります。

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そこで今回は中学野球におけるトレーニングプログラムをどう立案していけばいいのか一般的な要素から中学生世代の特徴までご紹介していきます。

プログラム立案要素①ー情報収集ー

まず、トレーニングを立案していく際には立案するための情報収集が必要になります。

ここでの情報収集というのは世代や野球に関わらず、どんな現場でも必要となる作業と考えています。

トレーニング対象の情報がない状態でプログラムを立案していくことはどのスポーツ現場でも難しいことであり、思いつきのトレーニングで構成されたプログラムはトレーニング効果が低く、無意味なものとなってしまいます。

事前に情報収集をしておくことで詳細かつスムーズにトレーニングプログラムが作成できるためとても重要となります。

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必要な情報を順に収集し、トレーニングプログラムを立案していきます。

ニーズ分析

サービスを提供していく職業では共通していることだと思いますが、
まずクライアント(対象)が求めていること・不自由にしていること、
すなわちニーズ・主訴に基づいて目標を設定し、それに向けて介入していきます。

同様に、まずトレーナーとしてのニーズがどの分野で求められているのかはっきりさせておくべきです。

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自分がプランしていることとチームからのニーズが異なっている場合、
今後のチームや監督からの信頼に関わります。必ず確認しておきましょう!

さらにチームトレーニングも同様で、どんなチームも県大会出場や全国大会優勝など勝利・優勝を目標にしていると思います。

試合で勝利するためには、何が課題で、何を伸ばしていきたいのかしっかりと指導者に聴取していくことが重要になります。

その聴取した内容からトレーニングの方向性を考えていき、チーム方針(ニーズ)と方向性を合致させていきます。

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数値など量的な目標が設定できるとトレーニングの方向性がより明確になります。
(例:投球障害者数0人、スイングスピード130km/h)

フィジカルテスト

チーム方針の聴取によりトレーニングの方向性が確立した後には、より詳細なトレーニング内容の決定に移ります。

チーム方針の聴取だけではトレーニング決定には至らず、
指導者が感じている課題・問題点を精査しなければなりません。

指導者視点での課題が下のピラミッドにあるようにどのレベルでの問題となっているのか見極めていく必要があります。

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例えば、

スタートが遅く盗塁の成功率が低いという課題に対して、
スタート判断(技術)が悪いのか
トップスピードまで到達するのが遅いのか

課題の意味合いが異なります。

これが技術的なのか能力(パフォーマンス)的な課題なのか精査するためにフィジカルテストを実施していきます。

フィジカルテストとは、
筋力、パワー、スピード、アジリティなど競技技術に必要な能力を測定するもので,パフォーマンステストとも言われ,グラウンドでの実施,能力の数値化を行うものとされています。


上記の例のような課題に対して特異的な能力を評価し、
能力向上が必要な場合にトレーニング内容に加えていきます。

フィジカルテストの有用性

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肘下がり~観察すべきポイントとその対応~【トレーナーマニュアルvol.113】

目次 はじめに投球障害肘とは?尺側側副靭帯損傷について肘関節にストレスが強くかかるフェイズ肘関節にストレスが加わりにくいフォーム肘下がりを見極める投球動作観察のポイント肘下がりに対する対応(1例ずつ)前半の肘下がりに対す … 続きを読む

育成年代の目標設定とアプローチ【トレーナーマニュアルvol.112】

C-I Baseballの佐藤です。
今期の「トレーナーマニュアル」では以下のように新たなライターによる記事の配信なども加え、これまで以上に多くの視点から学べるマガジンとして展開していきます。

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「トレーナーマニュアル」7月配信記事一覧

私は主に育成年代分野の内容を配信していく予定です!
育成年代への関わりとして私は現在、
・小学生の硬式リトルリーグチームへの帯同
・中学軟式野球では部活動指導員
として定期的に帯同をしております。

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育成年代に関わる興味深い点は
「身体の成長期に関われる」という点です。

身長の発育速度は男子では13歳(中学1-2年生)前後にピークを迎えると言われています。これはみな一律ではなく、成長の早熟型・晩成型と示されるように、ここに個人差があり、選手個々に合った対応が求められる重要な時期です。

加えて、身体の骨成長・運動基礎をつくる大事な期間でもあるため、高校生以上の年代に向けての土台作りとして関われる興味深い年代といえます。

https://twitter.com/C_IBaseball2020/status/1683773453311315968?s=20

育成年代現場で求められるニーズ

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私は現在、小学生・中学生のチームに関わらせていただいておりますが、第一に求められるのが、「身体の使い方を強化してほしい!」という指導者サイドからのご要望を多くいただきます。

私が理学療法士資格を保有している背景もあるかもしれませんが、これまで関わらせていただいたチーム・指導者からも上記のようなニーズをよく聞きます。

では「身体の使い方」とはなんでしょうか?

なんとなくイメージした状態のままで指導を開始するのは、現場サイドとの考えのすれ違いも生じることがあります。

そのため、現場・指導者が捉える”身体の使い方”を分解して、何がチームにとって求められるのかを帯同前に十分にヒアリングしたうえで進めていきます。

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身体の使い方に対して何が提供できるのか?

言葉を分解していくと、基本動作の構築から開始することにつながります。主にまず3つの要素における姿勢・動作をもとにスクリーニングも兼ねて進めていきます。

・基本姿勢の獲得(パワーポジション)
・下肢支持性(片脚機能)
・上肢支持性

量的な尺度に動作の質的評価も加え、後に行うフィジカルテストの土台となる部分を全体・個々のフィードバックに活用しています。

自分は何ができていないか?
何をしなくてはいけないか?

トレーニングの目的意識を持たせる意もあり、導入として行います。

基本姿勢の獲得

上肢・下肢・脊柱の可動性を前提に、
パワーポジションの獲得を図ります。

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前回の記事でも配信しましたが、
Hip hingeをはじめにチェックしていきます。

ここでは立位でのHinge動作をもとに、
選手の動作レベルに応じた姿勢での屈曲運動より行っていきます。

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例として上記に種目を列挙しましたが、
徹底的に種目の完成度を求める組み立てにとらわれず、コオーディネーショントレーニングなどに組み込むことにより、動作獲得につなげる工夫なども育成年代にかかわる上で大事な視点であると思います。
※あくまで経験に基づいた私見です。

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↓詳細のプログラムはコチラ↓
https://c-ibaseball.com/trainer-manual-vol99

支持性

下肢の支持性では主に片脚機能を確認していきます。
片脚の姿勢保持から遊脚、上肢のリーチ動作、One leg Squatにおける支持動作が中心となります。

・SEBT test
・Leg reach test
・片脚立ち上がりテスト etc

上肢の支持性では上半身への荷重負荷を加えた安定性を確認していきます。四つ這いやベアポジション、プランク姿勢の保持から支持面の狭小化(対側上下肢での支持)や重心移動における姿勢制御を中心にチェックしています。

上肢・下肢ともに矢状面の支持だけでなく、前額面での支持性も併せてチェックしていきましょう!

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野球選手にとって大事な足と靴の話【トレーナーマニュアルvol.111】

みなさんこんにちは!C-I Baseball一期生でサポートメンバーの野坂です! 今期のトレーナーマニュアルでは、CIBスタッフ以外からもゲストライターをお招きさせていただき記事を配信したり、サポートメンバーからも定期的 … 続きを読む

投球パフォーマンスアップまで繋げるための肩甲骨トレーニング【トレーナーマニュアルvol.110】

はじめに

今回の内容は5/20にencounterさんとのコラボセミナーでお伝えさせていただいた内容を改変したものになります。

内側型の投球障害肘のリハビリテーションについて、臨床レベルからパフォーマンスアップまで繋げるための治療やエクササイズについて発表させていただきました。

今回は肩甲骨の運動、中でも前鋸筋の機能を最大限に発揮させるためのアプローチについて解説していきます。

前鋸筋について

解剖と機能についての説明を簡単にさせていただきます。

解剖

前鋸筋の筋束は大きく3つに分類されています。

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3つの筋束

上部筋束:第1, 2肋骨→肩甲骨上角 【肩甲骨下方回旋・前傾】
中部筋束:第2, 3肋骨→肩甲骨内側縁
肩甲骨外転】
下部筋束:第4肋骨以下→肩甲骨下角【肩甲骨外転・上方回旋】

またそれぞれの筋束は他の隣接した筋群と連結しています。

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前鋸筋上部
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前鋸筋中部
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前鋸筋下部

上部筋束:肩甲挙筋と連結
中部筋束:大・小菱形筋と連結
下部筋束:大菱形筋、外腹斜筋と連結

徒手的にアプローチする際はこの筋連結を意識することが大切になります。

投球動作と前鋸筋

投球動作の中ではレイトコッキング(ステップ足の着地から最大外旋まで)で高い筋活動を認めることが報告されています。

前鋸筋はレイトコッキング期において高い遠心性筋活動を認める.

橘内基純,他:投球動作における肩甲骨周囲筋群の筋活動特性.スポーツ科学研究,2011

またレイトコッキングにおけるテイクバックで肩甲骨が内転した(前鋸筋が伸びている)状態から腕を振り出す際に肩甲骨は上方回旋&外転の動き(前鋸筋収縮)が生じますがそのフェーズで前鋸筋が強く働きます。
ここで前鋸筋がしっかりと働いてくれることによって、リリースまで十分な加速距離を生み出すことができます。

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レイトコッキングをさらに細かく分けます。

ステップ足の足底接地で肩甲骨は最大外旋、つまり内側に寄るような動きが生じます。
この際重要なのは肩甲骨内側筋群の筋力で強く引き寄せるのではなく、体幹が回旋することにより相対的に肩甲骨が引き寄せられるということです。
そうすることにより大胸筋などの前胸部の筋群が引き伸ばされた張力を使って腕を降り出すことができるため、球速アップなどにも繋がります。

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つまりここでは前鋸筋が活動しながらもしっかりと伸張できる柔軟性・滑走性が必要になります。

その後、肩甲骨は外転しながら上方回旋を強めていきます。

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MERに向かっていく局面であるこのフェーズでは障害予防だけでなく、パフォーマンスアップのためにも上腕骨外旋だけではなく肩甲骨の外転・上方回旋機能が重要です。
肩甲胸郭関節の動きを引き出すことで、肩関節や肘内側にかかる負荷を分散させることができます。

次章からはこの肩甲骨の運動を引き出すためのポイントを
・肋骨内旋機能
・肩甲骨可動性
・前鋸筋滑走
・エクササイズ、トレーニング
の4つに分けて説明していきます。

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バイオメカニクスから見る投球動作の基礎【トレーナーマニュアルvol.109】

いつもC-I Baseballトレーナーマニュアルをご購読頂きありがとうございます。

C-I Baseballトレーナーマニュアルでは2023年7月より
「ゲストライター」をお呼びし、新たな知見を皆様にお届けしていきます。

記念すべきゲストライター第1弾は
帝京スポーツ医科学センターの大川靖晃さんに執筆していただきました。
大川さんには「投球バイオメカニクス」「球速」について2本執筆して頂く予定です。

そして、トレーナーマニュアル執筆だけでなく
「C-I Baseballメンバー限定セミナー」も2回開催致します。
トレーナーマニュアルでご紹介頂いた内容をより深く解説して頂きます。

初回の「C-I Baseballメンバー限定セミナー」は
7月13日21時より開始予定です。

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C-I Baseballメンバーに介入したい方は下記のリンクをご参照ください。
どのコースを選んでも大川さんのセミナーは「無料」で参加出来ます!

2023年育成プログラム – C-IBaseball−野球に関わる全ての人の学びの輪−

バイオメカニクスから見る投球動作の基礎

みなさん、こんにちは。
 
帝京大学スポーツ医科学センターの、大川靖晃です。
 
今回は、今月行われるC-I Baseballメンバー限定ウェビナー「バイオメカニクスから見る投球動作の基礎」の、前段となるような内容がご紹介できればと思っています。
 
まずは、自己紹介から。
 
詳しくは、こちらのサイトでプロフィールをまとめていますので、ご覧ください。

大川靖晃のプロフィールページ

現在、帝京大学スポーツ医科学センターに所属し、大学硬式野球部のAT兼SC兼サイエンティストとして部のサポートをしつつ、バイオメカニクス(特に投球動作)の研究を行なっています(教員として授業も教えています)。
この研究やサポートの拠点となっているのが、帝京大学スポーツ医科学センター内4FにあるMovement Performance Institute Tokyo (MPI Tokyo)です。

Movement Performance Institute – 帝京大学スポーツ医科学センター

各種SNS(Twitter, Facebook, Instagram)でも、日々情報発信を行なっています。
またYou Tubeにて野球に関する動画を、日々の参考にしてもらうためにアップしています。

Baseball Bibliotheca

帝京大学スポーツ医科学センターのホームページはこちらになります。

帝京大学スポーツ医科学センター

帝京大学スポーツ医科学センターでも、各種SNSで情報発信を行なっていますので、是非チェックをお願いします。

それでは、本題に入りたいと思います。

はじめに

まずは私が測定する際に使用している機器と、測定で一般的に行なっているステップを説明させていただき、バイオメカニクスが測定全体の中でどういった役割を果たしているかのイメージを持ってもらいたいと思います。

1. マウンド
2. ラプソード(ピッチング2.0)
3. Edgertronic(ハイスピードカメラ)
4. simi motion (カメラ8台を使用しての三次元動作解析)
5. フォースプレート

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