はじめに
さて、今回のテーマは「腰椎分離症」です
成長期スポーツ選手の腰痛で必ず鑑別に挙げたい疾患ですが、病態や画像診断の詳細は成書に譲り、本noteでは現場で押さえておきたいポイントに絞って整理します。
今回のnoteでは、以下の内容を整理します。
- 成長期の腰痛でまず分離症を疑うべき理由と、現場で確認したい問診・身体所見を整理します。
- 骨癒合を妨げる因子を整理し、「骨癒合を目指すのか」「疼痛管理後の復帰を目指すのか」という治療方針の考え方につなげます。
- 装具療法と運動療法を組み合わせて、骨折部を守りながら身体機能を落とさない保存療法を考えます。
- 骨癒合後や競技復帰後に確認すべき身体機能、野球動作への落とし込み、再発予防のポイントを整理します。
解剖・病態
腰椎分離症とは、腰椎の上関節突起と下関節突起の間、いわゆるpars interarticularisに生じる疲労骨折です。

では、どのような運動で
Pars(関節突起間部)への負荷が増えるかというと

つまり
体幹伸展に加えて
右回旋→左のPars
左回旋→右のPars
となります。
投球動作の中ではどこで負荷が生じる?
胸郭に対して、骨盤が先行的に回旋していくフェーズである
ストライド脚接地→MERになります。
実際に投手では
非投球側に病変が多かったという報告もあります。


腰椎分離症の保存療法は、ここ数年でどう変わってきたのか
腰椎分離症に対する保存療法は、ここ数年で考え方が少し変わってきています。
以前は
・競技を休止
・硬性コルセットで固定
・痛みや画像所見が落ち着いてからリハビリテーションを開始
このような流れが一般的でした。


しかし近年は、病期を確認したうえで早期から段階的な運動療法を導入する方向へ研究の関心が移っています[5,7,19–21,24]。
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