C-I Baseballの増田稜輔です。
いつもトレーナーマニュアルをご購読頂きありがとうございます!
今月は「新チームでのトレーニング」をテーマに
CIB副代表・佐藤康氏とのともに【投手編】【野手編】の
2部編成でお伝えしていきます。
この記事では
【新チームで構成するトレーニングー野手編ー】について解説していきます。
投手のトレーニング内容については
こちらをご覧ください!!
みなさんは「新チーム発足」がいつの時期かご存知でしょうか?
野球の年間スケジュールを考えると4月に発足ではない場合がほとんどです。
「新チーム発足」はカテゴリーによって異なります。
学生野球であれば学年が上がる4月にはチームとして成熟している必要があります。
どのカテゴリーにおいても4月が「新チーム発足」ではなく
主要としている大会後に発足します。
すなわち4月から年間スケジュールを立てるのではなく
「新チーム発足」後に年間スケジュール・トレーニングプログラムを作成する必要があります。
今回は年間スケジュールがイメージしやすい
【高校野球の新チームトレーニング】をテーマに話を進めていきます。
高校野球では、夏の選手権大会後の7月〜8月に【新チーム発足】します。
この時期は年間スケジュールで考えると【試合期】に相当し
実践機会が多い時期となります。
新チーム発足後すぐに秋季大会や新人戦があり、トレーニングよりも
実践練習に重きが置かれる時期になります。
高校生の場合では、【新チーム発足】後すぐにトレーニングプログラムを
作成し、内容を切り替えるよりも
7〜9月の試合期の場合は、前チームから行っているプログラムを引き続き継続しパフォーマンスを維持していくことになります。
そのため、
【新チームのトレーニングプログラム】は
秋季大会終了後の10月から開始することが多いです。
今回は新チームに対する
野手のトレーニングプログラムの構成方法をお伝えしていきます。
新チームのトレーニングプログラムを考える
新チーム発足後、トレーニングプログラムの構成する前に
確認しておくべきことが何点かあります。
チーム目標 方向性の確認
第一に考えるのが【チームの目標】がどこに設定されているかです。
チーム目標
・1回戦突破
・ベスト8
・全国大会出場
・全国優勝
それぞれのチームで目指す目標は異なると思いますが
目標がない状態ではトレーニングプログラムを構成することは出来ないです。
次に考えるのは【チームの方向性】です。
どんな野球のスタイルで目標に向かうのか?
これによっても、トレーニングプログラムを変更する必要があります。
例えば
【打ち勝つ野球】を目指すチームなら
打撃を中心にチーム作りをおこなっていくと思います。
なので、トレーニングの比率もアジリティなどのメニューよりも
短時間で筋発揮するためのパワーメニューが重き置く。
このように、目指すチーム像によっても
何を中心としてトレーニングを行っていくが変わります。
チームの目標や方向性が決定したら
【いつまでに達成するか】を考えていきます。
例
・チーム目標
全国大会出場
・チームの方向性
打ち勝つ野球
目標達成時期が
春の全国大会なのか?夏の全国大会なのか?
目標達成時期を明確にしていきます。
ここまでの、目標や方向性はトレーナーが決めるのでなく
チーム指導者、選手を意見交換し決定していきます。
そのため、チームとのコミュニケーションが非常に重要になってきます。
選手の能力の把握
対象となる選手・チームの現状どのくらいの能力があるかを把握していきます。今回は【野手】に特化して考えていきます。
野手のパフォーマンス要素
野手のパフォーマンス要素は
バッティング、走塁、守備の3つです。
この3つのパフォーマンスは
筋力、パワー、スピード、アジリティ、可動性の5つの要素から構成されます。
選手の状態を把握する方法
選手の状態を把握するには前述した5つの要素を数値化して判断していきます。
そのためには【フィジカルチェック】を行っていきます。
フィジカルチェックとは?
選手一人ひとりの各関節の可動域・柔軟性や全身の各部位の筋力を計測・評価し、それをもとにケガの予防・パフォーマンスの向上を目指すためのプログラムを構成するための方法論となるものです。
筋力の測定
筋力の測定では主にBIG3での最大筋力を測定していきます。
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