今回はC-I Baseballスタッフがトレーナー活動をする上で
どのような関わりをしているのか
野球のケガをどのように対応しているのか
野球選手・チームにかかわる上で必要な知識について整理していきます。
野球現場に帯同したい理学療法士は多いと思います。
しかし、実際は野球現場に帯同している理学療法士は少なく
医療機関での関わりが主であるのが現状です。
今回は、実体験を基に理学療法士が
どのようにして野球現場に帯同できたのかを
ご紹介させて頂き、一人でも多くの理学療法士が
野球現場に出るきっかけになれば幸いです。
理学療法士が野球現場にどのように出たのか
まず、どのレベルの野球現場に帯同したいのか
・プロ野球(NPB 独立リーグ)
・アマチュア野球(少年野球~社会人野球)
帯同したいレベルによってアプローチ方法が変わってきます。
野球現場へ出るにはほとんどが紹介になどによるものです。
では、これから現場に出たい理学療法士は
どのようにすればよいのでしょうか。
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・監督などの指導者へのプレゼンする
・帯同している理学療法士などにプレゼンする
・母校に連絡し帯同する
・監督などの指導者とのコネクション
・実際に帯同している理学療法士などとのコネクション
上記のように大きく分けて3つのcaseがあります。
私が現場に出るためにした行動は
case1~3のすべてです。
高校野球現場への帯同
まず第一に考えたのが母校へのアプローチです。
しかし、公立高校であったため当時の指導者は転勤しており、
現在のチームには理学療法士が帯同しておりました。
そこで次に行ったのが当時の指導者を訪問し、
自らプレゼンテーションすることでした。
プレゼンテーション内容
・理学療法士とはなんなのか
野球の怪我に対しての知識があること
予防、改善をサポートできること
正しい動きのトレーニングを指導できること
・理学療法士になにができるのか
誰が見ても変化がわかる柔軟性などの項目を
どのようにして改善するのかを
お伝えしました。
例)柔軟性向上
柔軟性を向上することで、障害を予防できます。
動きが変化します。
・なぜ高校野球に帯同するのか
選手に怪我なく野球をしてほしい
怪我をする選手が減るとチームの勝利数もあがる可能性がある
以上のような項目をプレゼンテーションし
チームに週1回帯同させていただくことになりました。
大学野球現場への帯同
大学野球への現場帯同は、高校野球とは異なり
コネクションにて帯同させていただきました。
経緯としては、
トレーナーが常駐しているチームを紹介してもらい、
現場見学を依頼し、快諾いただきました。
数日間現場見学を行い、
帯同させていただきたい趣旨をお伝えしたところ、
1週間程度の研修と実地試験後に判断するとのことでした。
大学野球現場で求められたこと
入り口はコネクションであっても、
現場には取って必要最低限の能力が求められ、
自らの能力をプレゼンテーションすることが
必要であると感じました。
まとめ
理学療法士が野球現場のに帯同するには
現場で求められる必要最低限の知識をつけ
自らの能力をプレゼンテーションし
行動することで、実現できると思います。
野球現場での活動とは
チーム帯同
理学療法士は医療機関の勤務であれば
基本的に、患者との1対1の関係性です。
しかし、野球現場では
1対10 1対30 場合によっては1対120のこともあり
1人で多数を相手にすることがほとんどです。
1対1を得意とする理学療法士がチームで
どのように活動しているのかご紹介していきます。
①チームへ帯同する意義
②集団を相手にするときのポイント
③チーム年間マネジメント 高校野球と大学野球での違い
①チームへ帯同する意義
理学療法士が野球現場に帯同する意義は
ケガを予防すること
だと考えます。
障害を予防するには
理学療法士の強みを活かしてチームに介入することが重要です。
予防のための介入方法
チーム介入では、障害発生リスクをチーム全体レベルで
減少させることが重要になってきます。
そのため、介入点に対しチーム目標を立て
2ヶ月単位でメニューを組んでいき、障害を予防していくことで
理学療法士がチームに帯同する意義が出てきます。
②集団を相手にするときのポイント
選手になにかを伝えるときのポイント
メニュー伝達やトレーニングデモをするときに
大人数の選手に理解してもらう必要があります。
選手へ理解してもらうためにどのようにして伝えればいいのか
ポイントは2つです。
1.大きな声で ゆっくりと 説明する
2.デモの動きは大きく シンプルに伝える
例)スクワット
×骨盤を前に倒しながら重心を下げます
○お尻を後ろの人に見せながら下に下げる
誘導したい動きは骨盤の前傾+股関節屈曲運動ですが
シンプルにわかりやすく伝えることで
選手が動きをイメージしやすくなります。
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動作分析のポイント
理学療法士の得意分野である動作分析ですが、
医療機関で行うような詳細な動作分析をしていたら
大人数は相手に出来ません。
障害につながる可能性がある動作エラーが生じている
選手を中心に動作分析していくことが重要なポイントになります。
③チームマネジメント~ピーキング~
高校野球と大学野球での違い
野球現場に帯同している理学療法士の重要な項目のひとつに
チームのピーキングがあります。
ピーキングとは
重要なシーズン、試合に向けて身体コンディションを上げていき
チームのピークを持ってくること
高校野球と大学野球ではピーキングの方法が異なります。
高校野球でのピーキング
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