投球障害へのピラティスメソッドの活用②ー腹腔内圧編ー【トレーナーマニュアルvol.134】

はじめに

C−I Baseball2期生の戸高です。
今回の配信はサポートメンバーシリーズとなります。

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私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッド1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、3記事にわたり解説していきたいと思います。

投球障害へのピラティスメソッドの活用①
-呼吸編-
投球障害へのピラティスメソッドの活用②
‐腹腔内圧編‐
投球障害へのピラティスメソッドの活用③
‐胸郭編‐

前回の記事

今回は投球動作における腹腔内圧の考え方についてと腹腔内圧を高めるピラティスムーブメントを紹介します。

また今回の記事で伝えきれない部分をスポラボさんのセミナーにて解説させていただくのでご興味ある方はぜひお申し込みください。

2days開催 投球×ピラティスメソッド2days開催 投球×ピラティスメソッド

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■投球動作に求められる体幹機能

投球動作には体幹機能が重要ということはSNSでもよく見かけると思います。
体幹は、胴体から骨盤までの中心部分を指し、投球の際に安定性、力の伝達、姿勢の制御などに関与します。

それらに求められる要素としては以下が挙げられます。

・腹腔内圧の上昇(体幹の剛体化)
・先行的筋活動(姿勢制御)
・動的安定性(運動制御)

これらはどの要素が欠けても問題となります。
その中でも今回は腹腔内圧の上昇(体幹の剛体化)についてまとめていきます。

腹腔内圧の上昇の利点としては、体幹が安定することで四肢のコントロールが可能になることで、ピラティスでは『Strong Center(ストロングセンター)』とも呼びます。

腹腔内圧の上昇は良くも悪くも「体幹を固めるイメージ」になるため、競技特性を理解した上でえくさ運動を行わないと、悪い方向に働いてしまう可能性もあります。

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腹腔内圧を競技特性から考える

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よく挙げられる例としては、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは瞬間的に腹圧を上昇させ、体幹を剛体化することが必須になり、求められるものになります。

野球の動作を考えると体幹を強固に固めてプレーするシーンは少なく、体幹を分節的、協調的に使うことのほうが求められます。そのため、コンタクトスポーツのように体幹を剛体化すると分節的な動きは引き出すことが難しいので腹腔内圧の強度も考える必要があると思います。

そこで私は腹腔内圧の強度を割合で考えています。
動作別の腹腔内圧の強度は以下のように言われています。

腹腔内圧の強度
・日常生活の動き 2〜5%
・物の持ち上げ 5〜20%
・ジャンプなど 25%
・最大努力での持ち上げ 50%以上

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割合で考えるとおそらく、コンタクトスポーツでは50%以上の腹圧の上昇が求められ、投球動作では25%あたりの割合で高めることがいいのではないかと考えています。

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これだけは押さえたい投球障害肩の可動域チェック【トレーナーマニュアルvol.133】

C-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

CIBのトレーナーマニュアルについて
①野球現場でのトレーナー活動
 チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて
②臨床現場での選手への対応

 投球障害への対応、インソールからの介入
③ゲストライターによる投稿
 バイオメカニクス、栄養…など各分野の専門家の方が執筆しています
④C-I Baseballメンバーによる投稿
 2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがライターとして情報を発信しています。

C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

【注目!👀】イベント告知\\C-I Baseballフォーラム開催//
第1回C-I Baseballフォーラム「野球トレーナー・セラピストで繋ぐ輪」

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フォーラム情報

C-I Baseballのテーマでもある「輪を広げる」活動としてフォーラムを開催します。
野球に関わるトレーナー・セラピストの方に参加して頂き、意見交換・ディスカッションをすることで最新の知見や新たな発見、皆さんの知識の向上になることを目指しております。
また、トレーナー・セラピスト一人の力では関われる選手の数に限りがあります。「輪」を広げることでより多くの選手やチームに関わることが出来ます。
関わる数が多くなればなるほど、怪我に苦しむ選手、パフォーマンスが上がらなくて悩む選手を救うことが出来ます。
皆さんも一緒に日本の野球選手を救っていきましょう。

第1回 C-I Baseballフォーラム概要
●開催日:2024年3月10日 日曜日
●時間:10:00〜16:00
●場所:東京工科大学 蒲田キャンパス
●参加費:一般4000円(早割3000円) 学生1000円
メインシンポジウム
「各ステージにおけるトレーナーとしての取り組み」
プロ野球、大学野球、高校野球トレーナーがそれぞれの現場での取り組みを紹介します。

参加ご希望の方はこちらのフォームよりご応募お願い致します。
第1回 C-I Baseballフォーラム参加申込みフォーム

\\一般演題大募集 あなたの経験を共有しよう!//

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演題募集

C-I Baseballフォーラムでは参加者の方からの「一般演題」を募集しています。
皆さん経験・知識・技術を共有しましょう!
輪を大きくしていきより良い野球界を一緒に作りましょう!!

募集内容
テーマ:「野球に関わるもの」どんな内容でもOKです!
     ①活動報告 ②研究発表 ③ケースレポート
エントリー方法:申込みフォームから演題タイトルを登録
抄録:1200字程度の抄録を提出
発表時間:10分程度
発表形態:スライドを表示しての発表

第1回 C-I Baseballフォーラム参加申込みフォーム

はじめに

前置きが長くなりましたがここから今回の内容に入ります。

臨床や野球現場で投球障害肩を対応する際に最低限これだけは確認しておきたい肩関節の可動域チェックをまとめましたので皆様の参考になれば幸いです。

もちろんより詳細に評価したい場合は皆様のオリジナルの評価を付け加えていただいて良いと思います。

チェック項目

基本的には肩甲上腕関節が求心位を獲得できており、全ての項目をクリアできていることが望ましいです。肩甲上腕関節の運動軸がしっかりと取れていれば全てのテストが陰性化してきます。
左右差や目標値を参考に選手を評価してみてください。

1.CAT

まずは選手にしっかりと脱力させて実施することが重要です。余計な筋緊張が入ってしまうと正確に評価が実施できません。

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■方法
・肩甲骨を押さえた状態で上腕を他動的に外転させる
■要素
・肩後方、下方組織の柔軟性
■評価基準
・上腕が耳につくか
・上方に痛みが出ないか
・左右差、抵抗感の有無

2.HFT

単にHFTを見るだけではなく、併せて様々なポジション(1st/2nd/3rd)における内旋可動域をチェックしておきます。
HFTは3rd内旋の水平内転要素が深くなったものの集まりだと考えます。

求心位がとれていない場合、水平内転角度の増加に伴い肩甲上腕関節が外旋方向へ抜けるような動きをしますので、どこから逸脱するのかを感知しながら行います。

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■方法
・肩甲骨を押さえた状態で上腕を他動的に水平内転させる
■要素
・肩後方、下方組織の柔軟性
■評価基準
・軸がとれているかどうか。水平内転が強まってきたときに上腕が外旋方向へ抜けない。
・肘が正中線を超えるか
・前方、前上方へ痛みが出ないか
・左右差、抵抗感の有無

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2023年C-I Baseball活動報告【トレーナーマニュアルvol.132】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!C-I Baseballの増田です。 2023年5月でC-I Baseballは4年目を迎えました。2023年は新たに12名のメンバ … 続きを読む

理学療法士がチームパフォーマンスにどう関わるのか?【トレーナーマニュアルvol.131】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!

○今期のトレーナーマニュアル構成

①野球現場でのトレーナー活動
チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて
②臨床現場での選手への対応
投球障害への対応、インソールからの介入
上記の①、②においては今まで同様にC-I Baseballスタッフが執筆致します!
そして今期はなんと
◎ゲストライターの登場
バイオメカニクス、栄養、各分野の専門家の方に執筆
◎C-I Baseballメンバーの登場
2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがいよいよライターとして登場します。

C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

野球トレーナーマニュアル|C-I baseball|

2023年の増田が担当するnoteテーマは「チームトレーナーとして働く理学療法士について」です!
1年間かけて皆様に4つの内容をお伝えしていきます。

①チームトレーナーとして働く理学療法士の役割
②チームの障害を予防するために
③理学療法士がチームパフォーマンスにどのように関わるのか?
④今後、理学療法士に求められるスキル、能力について

3本目の今回は
チームトレーナーとして働く理学療法士の役割について
「チームパフォーマンス」
をテーマに執筆していきます。

■C-I Baseballセミナー情報

○バッティングのバイオメカニクス

講師に株式会社DAH 高木紀史さんをお招きし「バッティング動作のバイオメカニクス」について全2回コースでお話頂きます。
ピッチングのバイオメカニクスについては多くのセミナーが開催されていますがバッティング動作についてはC-I Baseballセミナーしか開催していまいせん!!
参加ご希望の方は下記のリンクよりご参加下さい!!

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野球動作のバイオメカニクス理論編(ビッチング・バッティング・スプリント)全6回コース

なぜ今回のシリーズでは理学療法士のチーム内での働き方について執筆しているのか?

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3本目にして、このnoteで「チームトレーナーとしての理学療法士」について執筆しているのかをお話していきます。

理学療法士がトレーナーとしてスポーツチームに所属した際に悩むことはなんでしょうか?
・トレーニングについて
・外傷対応について
・アスレティックリハビリテーションについて
・選手のパフォーマンスアップについて

上記のようなことが挙げられるのではないかと思います。
このような悩みはどうやって解決すれば良いでしょうか?

方法は
・経験がある方に指導してもらう
・セミナーへ参加する
・自分自身で練習する
・SNS等で情報を収集する
などの解決策が様々あると思います。

解決策があるということは自分自身で行動すれば改善できますし
世の中にはたくさんの情報が溢れています。
なのでここに挙げた悩みは「表面的な悩み」だと考えています。

では「本質的な悩みはなんでしょうか?」

それは「チーム内でのトレーナー(理学療法士)としての動きや考え方、存在意義」ではないでしょうか?

チーム内でどのように自分自身の居場所を作り、価値を生み出し、生きていきのか?
そのような方法や経験を教えてくれるコンテンツは少ないと思います。

なので、このnoteでは私自身が経験した「チーム内でトレーナー(理学療法士)」についてご紹介していきます。

チームパフォーマンスとは?

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本題に入る前に「チームパフォーマンスとはなにか?」について考えていきましょう。

チームの定義

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チームとはなにか?
チームと似た言葉でグループがあります。
チームとグループではなにが違うのでしょうか?

・2人以上の人が集まっている→グループ
・「共通の目的」を持った人が2名以上集まっている→チーム

チームとグループの違いは「共通の目的」を持っているか否かで大別することが出来ます。

パフォーマンスとは?

パフォーマンスとは、「成果」と表現することが出来ます。
選手が実力を発揮し、成果を出すことを指します。
トップアスリートは最大の実力を発揮出来ることで、大きな成果を得ることが出来ます。

チームパフォーマンスとは?

では、チームパフォーマンスとはなにか?
今までの話をまとめると、「共通の目的を持った2名以上が成果を出すこと」をチームパフォーマンスといいます。

野球チームにおいての最大の成果とは何でしょうか?
それは
「チームの勝利」です!

トレーナー(理学療法士)がチームパフォーマンスに関わるということは
すなわち「勝利に関わる」ということになります。

トレーナーは試合中にサインを出してチームを勝利に導くことは出来ません。
なのでトレーナーの最大の成果は
「チームが勝利に貢献するための選手のコンディショニングを維持・向上すること」です。

チームパフォーマンスの決定因子

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チームパフォーマンスの決定因子には様々な要素があります。
・フィジカル
・スキル
・戦術
・チームワーク
・コンディショニング
・役割分担 適材適所

上記のように数ある因子の中で理学療法士はどこに関わるのでしょうか?

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中学野球におけるチームトレーニング② –アセスメントの実際– 前編【トレーナーマニュアルvol.130】

C−IBasebal1期生の平川です。
今回の配信はサポートメンバーシリーズとなります。

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今回は8月に書かせていただいた前回配信の−プログラム立案−に続く内容となります。

中学野球におけるチームトレーニング①–プログラム立案–
中学野球におけるチームトレーニング②–アセスメントの実際–
中学野球におけるチームトレーニング③–トレーニング3年計画–

プログラム立案の内容に含まれていた身体に関するアセスメントについて詳しく解説させていただきます。
それでは早速内容に入らせていただきます。

はじめに

アセスメントは、クライアントや選手、チームの現状を把握するための専門的な手段の1つです。
選手やクライアントの管理、人選や才能の発掘、標準化されたトレーニングプログラムの立案に関して、意思決定の有効性についての重要な指標とされます。

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競技スポーツに関するアセスメントはいくつか存在し、それらをパフォーマンスピラミッドによって分類することができます。

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今回は

– 身体計測
– メディカル(ムーブメント)チェック
– フィジカル(パフォーマンス)テスト→後編

について解説していきます。
※以後それぞれカッコ枠内の名称に統一させていただきます。

身体計測

一般的に身体形態・身体組成のアセスメントはパフォーマンステストの枠組みとされていますが、身体形態・組成はファンダメンタル(身体構成)のアセスメントにあたり、ムーブメントチェックの土台になると考えます。
このことは、パフォーマンスピラミッドからみてわかるようにファンダメンタルの変化によってその上のムーブメントやパフォーマンスへと影響を及ばします。

さらに、中学世代は身体変化が生じやすい思春期にあたります。
その変化に影響を及ぼしやすい栄養・睡眠・ホルモン・疲労などの変化を確認する上でも身体計測はアセスメントの基礎として重要となります。

https://twitter.com/hrkw031yk/status/1652593027960164352?s=20


一般的に身体計測では、

– 身長
– 体重
– 身体組成(体脂肪率、除脂肪体重の算出)
– 筋形態

が計測されます。

中学世代では、特に身長と体重の定期的な測定が必要と考えています。
身体組成および筋形態に関しては、
発育発達パターンより中学生の筋成長(筋肥大)が著しくないことや
In-BodyやMRIを用いての計測となり時間的・金銭的にコストがかかるため、優先度が低くなります。
そのため、今回は割愛させていただきます。

身長

成長期では、身長とスキルパフォーマンスに相関があると多くの報告がされているため、身長を伸ばすことが良い意味で捉えられます。

その一方、中学世代は第二次性徴の出現によって身体形態、筋力や身体スキルのパフォーマンスに急激な変化が起こります。
「動きのぎこちなさ」といわれる運動連鎖の破綻による障害発生やパフォーマンス低下も同時に生じていると考えられます。

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ポジション別に考える金具スパイクの選び方【トレーナーマニュアルvol.129】

金具スパイクを購入する際に何を基準に決めますか?金具に色々な特徴があるのはご存知でしょうか?

同じメーカーでも本数、位置、形状が異なるものがあります。

本数や位置が異なるということは動きの向き不向きがあります。野球はポジションにより動きが異なります。ですから、ポジションにあった金具を選ぶことがパフォーマンスアップにつながります。

今回のノートはポジションの動きを考慮した金具の選び方という形でご紹介してまいります。

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。CIBスタッフの須藤です。


↓↓↓まだまだ参加可能な勉強会とトレーナーマニュアルのご紹介です↓↓↓

野球動作のバイオメカニクス理論編(ビッチング・バッティング・スプリント)全6回コース野球動作のバイオメカニクス理論編(ビッチング・バッティング・スプリント) 全6回コース ※CIBオンラインコースへ入会し、ptix.at

野球トレーナーマニュアル|C-I baseball|note【C-I Baseballトレーナーのトレーナーマニュアル】 投球障害肩・肘、腰痛、捻挫、肉離れ、下肢障害など野球におけるnote.com

グローブやバットはこだわりを持っているのですが、スパイクは履きやすさや値段を重視している選手が多く見られます。

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是非スパイクは金具を見て選んでください!

*今回は『右投げ』でお話しをさせていただきます。

投手向きの金具

どのフェーズを意識するのか?

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意識するフェーズ(投球相)により金具の位置は変わります。

足部の動きの特徴
Early cocking:ホームへの押し出し 
Late cocking:前足部で斜め方向への蹴り出し
Acceleration:前足部で前方への蹴り出し

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Early cocking

Early cockingでは投手により足底内側で行う場合と、足底外側で行う場合があります。
どちらを意識するのかにより異なります。

内側を意識 ➡️ 金具が内側に多くある
        内側の金具の面が側方を向いている
外側を意識 ➡️ 金具が外側に多くある
        外側の金具の面が側方を向いている

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チームサポート〜リトルリーグ編〜育成メンバーの声【トレーナーマニュアルvol.128】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

C-I Baseballでは現在40名を超えるメンバーが在籍しており、野球トレーナーとしての知識・技術を学んでいます。

■セミナー情報

【encounter × C-IBaseball コラボセミナー】

腰椎分離症に対する ”本当の” 検査・評価・治療アプローチ
〜再発ゼロと戦い続けたセラピストの死闘〜

広尾整形外科リハビリテーション科 科長
石谷勇人先生


【セミナー内容】
腰椎分離症患者に対して本来しなければならない検査測定、病態に合わせた治療アプローチ、そして、スポーツ現場で再発ゼロを目指した取り組みも合わせてご紹介致します。

お申し込みはこちらから↓↓

腰椎分離症に対する ”本当の” 検査・評価・治療アプローチ 〜再発ゼロと戦い続けたセラピストの死闘〜”ESO会員”とは月額制のサービスです。・過去のセミナーがアーカイブで視聴可能 ・セミナーが無料(一部有料) ※注意事項:peatix.com

C-I Baseballチームサポート

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C-I Baseballでは「リトルリーグのチームサポート」も行っております。
現在は、世界一、全国優勝経験があるリトルリーグチーム1チームのサポートを行っております。

「チームサポート」へは、スタッフだけでなく育成プログラムで知識・技術を学んだ育成メンバーもチームに派遣されます。

学んだこと、体得した知識を発揮出来る環境があるのもC-I Baseballの強みです。

今回のnoteではC-I Baseballサポートチームに帯同している「育成メンバーの声」を皆さんにお届けします。

リトルリーグ現場での活動

・チームトレーニング

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リトルリーグ現場ではチームトレーニングを中心に行っております。
リトルリーグ選手に「身体のベースの構築」をテーマに毎月1回トレーニング指導をしております。

・選手の身体・運動リテラシーの向上

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トレーニング指導の冒頭では、今後選手が自分自身で考え、気づきトレーニングやケアを行えるように「身体やケガについての勉強」の時間を設けています。
選手のリテラシーを向上させることで今後長く活躍できる選手を育成していきます。

リトルリーグ現場へ派遣された育成メンバーの声

今回は3名のメンバーに野球現場で活動して何を感じたかを聞いてみました。

●テーマ

・小学生に対するメニューの考え方
・他のカテゴリーと比べた関わりの違い
・他のカテゴリーを経験したことで小学生に生かせること

●派遣メンバー

・吉田亮太郎
・神谷紘生
・三輪智輝

吉田亮太郎

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・小学生に対するメニューの考え方

『様々な動きを取りいれる』
現代の小学生は、公園で遊具にふれたり、外で身体を動かしたりする機会が減っております。また、洋式の生活に慣れた結果として、「しゃがむ」ことさえ出来ない小学生も多いです。それは、野球という競技をしている小学生も例外ではなく、そういった能力が低下してしまっていると感じます。子供が獲得すべき基本動作に関して、発達発育学者の中村和彦氏が提唱している『36の基本動作』というものがあります。これは、子供が成長していく過程で学習する動きを大きく36のパターンに分けたものです。この中でも、

・這う
・転がる
・くぐる
・押す
・飛ぶ

等の動きは、苦手な選手が多い上に、野球につながる基本動作でもあるため、メニューにうまく組み込みたいと考えております。具体的なメニュー例としては以下のようなものが挙げられます。

・馬跳び
飛ぶ人→「押す」「飛ぶ」能力
支える人→股関節屈曲を作って支える能力

・三角のポーズの下をくぐる
三角の人→上肢支持をして、股関節屈曲・上肢支持する能力
くぐる人→「這う」「潜る」能力・脊柱の側屈機能

・視覚刺激(指示者によるグーパー)や聴覚刺激(ホイッスル)の反応で転がる
「転がる」という運動に対して、異なった刺激を与え、刺激に対して反応して運動を遂行する能力

・他のカテゴリーと比べた関わりの違い

『いかにして集中させるか』
基本的に、どのカテゴリーの選手に対しても、正しい動きを伝えることや、メニューのポイントを伝えることは難しいものです。
中でも特に、小学生に対して指示を出すことは格段に難しく感じます。他のカテゴリーに比べて、選手の注意が様々な方向に移ってしまい、1つのメニューの間さえ集中を保つことが難しいことも多くあります。

そこで、選手に指示を出す際には、「大きく、短く、メリハリのある」指示を出すことを心がけています。また、集中の持続が難しいと感じたときには、一度レクリエーション要素のあるメニューを入れたりすることも必要だと、最近感じております。気づいたら選手が「楽しく」トレーニングに集中している状態が、自分としては理想ではないかと考えます。

『保護者の方への情報提供』
高校生、大学生等の上級カテゴリーと比べると、選手の保護者の方の役割というのが非常に重要になります。小学生の身体を作っているのは、保護者の方の毎日の食事であり、言ってみれば、毎日の練習やトレーニングよりも欠かせない部分になって来ると思います。当チームでは、毎週1回LINEの配信を行っており、私は主に食事と栄養について情報発信を行っております。保護者の方からは、栄養や食事に関する相談は多く、
「ジュニアプロテインの有用性」
「一日の中での食事のタイミングや量」

等の質問を多く受けます。小学生世代の親御さんたちは、毎日忙しく仕事をしていて、つい食事のメニューに関して時間を避けないことも多いと思います。そのため、「手軽に購入できる高栄養食品」等の情報も発信することも意識して行っております。・他のカテゴリーを経験したことで小学生に生かせること

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フォークの投げ方(前編)【トレーナーマニュアルvol.127】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!
C-I Baseballはで4期目を迎えました。

ここまで、C-I Baseballの活動を続けられているのは、我々の活動を応援し、必要として下さる皆様のおかげです。

この場を借りて感謝申し上げます。

前回の私の担当ではツーシームの投げ方を紹介させていただきました。

さて、今回はフォークボールの投げ方を紹介します。

フォークボールと言えば、メジャーリーガーの野茂英雄さんや佐々木主浩さんを思い出させる方もおられると思います。

今回も、記事の内容をしっかりと理解していただければ、野球歴や、年齢、ポジション問わず、誰でもがフォークボールが投げるようになれますので、ぜひ、ご一読ください。

フォークボールの軌道

落ちるボールを投げられるとピッチングの幅が広がります。

その代表格なのがフォークボールになります。

プロ野球を見ていると最後にフォークボールで空振りというシーンをよく見ます。

フォークを投げたいが、実際に指で挟んで投げても少し遅いストレートになってしまうのがほとんどの選手。

フォークを徹底研究して投げられるようになりましょう。

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パフォーマンスアップのための足部トレーニング【トレーナーマニュアルvol.126】

初めに

こんにちは!理学療法士の野坂光陽です!

理学療法士として整形外科のクリニックに勤務しながら
主に高校野球の現場で、トレーナーとして活動をしております。

前回、育成メンバーとしてnoteにて執筆させていただいたのですが
今回は第2弾として、パフォーマンスアップのための足部トレーニング
と題しまして、記事にさせていただく機会をいただきました!

パフォーマンスアップには、足部の機能が非常に重要であると
考えています。

なぜなら、足部は身体の土台として機能しているからです。
そして、その足部の機能の恩恵で、自分の走力(スプリント)や
アジリティ能力が向上すると考えられています。

今回はそんな足部機能について、深掘りをしていきながら
後半はしっかりとトレーニング動画を載せていますので
今回のnoteをご覧いただき、今後のトレーニングの一助に
なれば幸いです。

前回の記事も貼り付けてあるので、そちらも合わせてご覧ください。

それではいきましょう!!

そもそも【足】とは?

足の【解剖】

人の足には、片足で

28個の骨
107本の靱帯
19の筋
33の関節

という、とんでもない数が存在し、
人体の中で最も複雑な構造と言われています。

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片足における組織の総数

その特徴である複雑な構造ゆえに、地面などの接触面に応じて
足部の形状が柔軟に変わることで、身体の平衡とバランスを
保てるのが、足部の最大の特徴の一つと考えられています。

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そして、直立二足歩行である人間の特徴として、
唯一地面に触れているのが「足部」なので、
足部には人の動きに関与する機能が多くあると言われています。

足の【機能】

前述したように、足部には複数の関節があるおかげで
地面との接地面に即して、足部自体の形状を変えて
その結果として、身体の平衡機能、バランスをとるという
重要な機能があります。

また、足部の機能として重要なものの一つに「バネ」としての
機能があります。

専門用語でいうところの「Stretch Shortening Cycle」という機能が
パフォーマンス向上のキーとなります。

足部における重要な機能
1.バランスをとる
2.支持をする
3.バネの役割

足部機能について(各論)

今回は内容の関係上、足部のバランス機能についてお話を進めていきます

野球動作においてのバランスを考えた時に、
このnoteで取り上げるのは、
投球動作における片脚立位と
ステップ足のバランス

そして、バッティングの時の軸足、
そしてステップ足のバランスです。

足にできるベンチ(たこ)ができる位置と投球障害

2018年の安田先生の論文では、投球障害の既往歴を有する野球選手を
調査したところ、既往歴を有する選手の足裏の前足部、特に外側部分に
ベンチ(たこ)が確認される例が有意に多く存在したと報告されています。

ベンチ(たこ)というものは、皮膚と床面(靴)との摩擦や剪断力で
生じる皮膚の硬結のことです。

この文献を読んで、外側にあれば投球障害のリスクが高まることが
考えられますし、逆に内側にあるのは問題ないと結論づけるのは
時期早々ですが、前足部外側にできるということは、動作中に
外側荷重もしくは外側に剪断力が過剰にかかってしまっていることが
考えられます。

どちらにしても、剪断力が生じてたこができているということは、
足部が過剰に動いていることを証明する証拠となります。

そして、足部の過剰な動きというものは、すなわち
足部より上位の身体の過剰な動き、もしくはその過剰な動きを代償するために、より過剰な固定を強いられているということを意味しています。

どちらにしても、足部に存在するベンチ(たこ)という重要な情報を
見逃さないようにしていただきたいですし、
剪断力がかかっていることを意味しているということを念頭において
評価や観察をする必要があると考えています。

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