はじめに
C−I Baseball2期生の戸高です。
今回の配信はサポートメンバーシリーズとなります。
私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッド1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、3記事にわたり解説していきたいと思います。
投球障害へのピラティスメソッドの活用①
-呼吸編-
投球障害へのピラティスメソッドの活用②
‐腹腔内圧編‐
投球障害へのピラティスメソッドの活用③
‐胸郭編‐
前回の記事
今回は投球動作における腹腔内圧の考え方についてと腹腔内圧を高めるピラティスムーブメントを紹介します。
また今回の記事で伝えきれない部分をスポラボさんのセミナーにて解説させていただくのでご興味ある方はぜひお申し込みください。
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■投球動作に求められる体幹機能
投球動作には体幹機能が重要ということはSNSでもよく見かけると思います。
体幹は、胴体から骨盤までの中心部分を指し、投球の際に安定性、力の伝達、姿勢の制御などに関与します。
それらに求められる要素としては以下が挙げられます。
・腹腔内圧の上昇(体幹の剛体化)
・先行的筋活動(姿勢制御)
・動的安定性(運動制御)
これらはどの要素が欠けても問題となります。
その中でも今回は腹腔内圧の上昇(体幹の剛体化)についてまとめていきます。
腹腔内圧の上昇の利点としては、体幹が安定することで四肢のコントロールが可能になることで、ピラティスでは『Strong Center(ストロングセンター)』とも呼びます。
腹腔内圧の上昇は良くも悪くも「体幹を固めるイメージ」になるため、競技特性を理解した上でえくさ運動を行わないと、悪い方向に働いてしまう可能性もあります。
腹腔内圧を競技特性から考える
よく挙げられる例としては、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは瞬間的に腹圧を上昇させ、体幹を剛体化することが必須になり、求められるものになります。
野球の動作を考えると体幹を強固に固めてプレーするシーンは少なく、体幹を分節的、協調的に使うことのほうが求められます。そのため、コンタクトスポーツのように体幹を剛体化すると分節的な動きは引き出すことが難しいので腹腔内圧の強度も考える必要があると思います。
そこで私は腹腔内圧の強度を割合で考えています。
動作別の腹腔内圧の強度は以下のように言われています。
腹腔内圧の強度
・日常生活の動き 2〜5%
・物の持ち上げ 5〜20%
・ジャンプなど 25%
・最大努力での持ち上げ 50%以上
割合で考えるとおそらく、コンタクトスポーツでは50%以上の腹圧の上昇が求められ、投球動作では25%あたりの割合で高めることがいいのではないかと考えています。
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