CIB Academy-トレーニング指導-【トレーナーマニュアルvol.140】

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
C-I Baseballの佐藤です。

今回の記事では
「C-I Baseball Academy」についてご紹介していきます。
第2弾ということで、導入するトレーニングについてお伝えしていきます。

①Academy で実践するトレーニングについて
②トレーニングプログラムの見解
③目標設定<トレーニングテーマ>

C-I Baseball Academyとは

C-I Baseballでは2024年1月C-I Baseball Academyの運営をスタートしました。
対象は野球チームに所属する小学5〜6年生とし、野球に必要な身体の基礎の構築を目的としたトレーニングを毎週1回提供しています。

Academyでのテーマを「Base Up Training」とし、身体の土台となる機能・基礎運動能力の向上を図ることがねらいにあります。

子供のうちから、ひとつの競技だけに特化した運動経験により、下のスライドにある”ピラミッド”のスキル部分に偏ったパターンが多いといわれております。神経発達の著しい時期にスキルの土台となるさまざまな基礎運動能力を高める環境づくりの必要性を感じております。

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Base Up Training

まず、ここまでの流れを説明していきます。

|2023.12 体験会(フィジカルチェック)
活動開始に伴い、「体験会」と題し、フィジカルチェック+トレーニングを開催しました。各運動要素において「どこが自分の体の弱点であるのか。」なんとなくの把握ではなく、数値化することで、個人・全体の特徴を把握していきました。

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フィジカルチェック(2023.12)

|2024.01~ トレーニング開始
フィジカルチェックにおけるデータをもとに、課題克服・基礎運動能力のベースを上げるべく、1月より週1回のトレーニング指導を開始

毎月(2週間ごと)にトレーニングテーマ(目標)を設定し、その日の課題を宿題とし、選手の動きやパフォーマンスデータに変化も出てきました!

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↓↓詳しくはこちら↓↓

Academyで実践するトレーニング

「トレーニングはどんなことをしているのか?」
についてはじめにまとめていきます。

当アカデミーのトレーニングでは、競技スキルに特化した内容ではなく、競技を行うための土台となる「基礎運動能力の向上」にフォーカスした内容を構成しています。

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フォークの投げ方(後編)【トレーナーマニュアルvol.139】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!
C-I Baseballはで4期目を迎えました。

ここまで、C-I Baseballの活動を続けられているのは、我々の活動を応援し、必要として下さる皆様のおかげです。

この場を借りて感謝申し上げます。

前回の私の担当ではツーシームの投げ方を紹介させていただきました。

さて、今回はフォークボールの投げ方(後編)を紹介します。

私の担当の前回はフォークボールの投げ方(前編)でした。

フォークボールを投げられる選手と投げられない選手の差

フォークボールを投げられる選手には映像上に特徴があります。

映像上で手首の固定ができているか比較しても分かりづらいです。

下の映像でストレートと比較しています。

漠然と見ると、違いが分りづらいので、手首に注目してみてください。

では、違いはどこにでるのでしょうか。

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投球動作におけるlate cocking~follow through phaseの下肢機能【トレーナーマニュアルvol.138】

C-I Baseball 1期生の北山です。
今回はサポートメンバーの配信となります。

はじめに

今回は投球動作においてもバイオメカニクス的観点から解説し、それらに対するトレーニング方法などを紹介していきたいと思います。

一般的には下記のような投球フェーズを用いることが多いと思います。

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しかし今回は最大膝挙上位からフットコンタクト(SFC)までを100%time、SFCからボールリリースまでを200%timeとした投球フェーズを用いて説明します。

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SFC前後での下肢機能

SFCは投球動作において並進運動から回転運動へ変わる大きな局面となります。

並進運動フェーズは投球動作の助走と言われており、このフェーズではできるだけ大きな力を生み出し回転運動へ繋げていくことが求められます。
このフェーズにおける軸足機能については以前のnoteで執筆しているので参考にしてください。

SFC前後においてどのようなバイオメカニクス的特徴があるのかまとめていきます。

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投球障害肘治療に活かす肘関節の局所解剖(末梢神経を中心に)【トレーナーマニュアルvol.137】

C-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

CIBのトレーナーマニュアルについて

①野球現場でのトレーナー活動
 チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて

②臨床現場での選手への対応
 投球障害への対応、インソールからの介入

③ゲストライターによる投稿
 バイオメカニクス、栄養…など各分野の専門家の方が執筆しています

④C-I Baseballメンバーによる投稿
 2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがライターとして情報を発信しています。
C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

【注目!👀】イベント告知
\\C-I Baseballフォーラム開催//
第1回C-I Baseballフォーラム「野球トレーナー・セラピストで繋ぐ輪」

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C-I Baseballのテーマでもある「輪を広げる」活動としてフォーラムを開催します。
野球に関わるトレーナー・セラピストの方に参加して頂き、意見交換・ディスカッションをすることで最新の知見や新たな発見、皆さんの知識の向上になることを目指しております。
また、トレーナー・セラピスト一人の力では関われる選手の数に限りがあります。「輪」を広げることでより多くの選手やチームに関わることが出来ます。
関わる数が多くなればなるほど、怪我に苦しむ選手、パフォーマンスが上がらなくて悩む選手を救うことが出来ます。
皆さんも一緒に日本の野球選手を救っていきましょう。

第1回 C-I Baseballフォーラム概要
●開催日:2024年3月10日 日曜日
●時間:10:00〜16:00
●場所:東京工科大学 蒲田キャンパス
●参加費:一般4000円(早割3000円) 学生1000円
メインシンポジウム
「各ステージにおけるトレーナーとしての取り組み」
プロ野球、大学野球、高校野球トレーナーがそれぞれの現場での取り組みを紹介します。

参加ご希望の方はこちらのフォームよりご応募お願い致します。

第1回 C-I Baseballフォーラム参加申込みフォーム

はじめに

前置きが長くなりましたがここから今回の内容に入ります。

投球障害”肘”の病態に関しては、過去のNoteをご覧ください。

投球障害”肘”は、
肩関節の問題や肩甲胸郭関節の問題、全身の問題が波及して
肘関節へ負担をかけて障害がおこる、
被害者的な部分が多いかと思います。

例えば、投球時に矢状面上から見て
ダブルプレーンになっておると
肘関節へかかる負担が大きくなってしまいます。

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左図がシングルプレーンといい、負担のかからない投げ方。
右図がダブルプレーンといい、負担のかかる投げ方。

ダブルプレーンは肘関節が外反ストレスをかけて
特に肘内側に大きな負担をかけます。

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左図がシングルプレーン・右図がダブルプレーン

前額面上からでも
胸椎・胸郭の伸展が不足してしまうと
これも肘関節へ負担をかけます。

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左図は、肘関節が過剰に屈曲してしまい
より負担をかけてしまう。

簡潔にいうだけでも
これだけ全身の問題があって、肘関節へ負担をかけます。

しかし、
しばらくの時間このように肘関節へ負担をかけ続けると
肘関節周囲筋へ負担がかかり、
可動域制限や筋出力が出にくくなることがあります。

そこで局所的な治療をしなくてはなりません。

肘関節周囲筋を中心としたケアは、下記の新海先生が書かれたNoteを参考に
セルフケアの方法を学んでいただけたらと思います。

今回は、
末梢神経を中心としたことを学び、
そこから治療へと発展していけると良いかと思います。

肘関節に関与する末梢神経

肘関節に関連する末梢神経は

・筋皮神経(上腕二頭筋・上腕筋)
・腋窩神経(上腕三頭筋長頭)
・橈骨神経(上腕三頭筋)
・正中神経(前腕屈筋群)
・尺骨神経(上腕三頭筋短頭)

の5つになるかと思います。

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それぞれ支配筋があり、
走行を理解しておくと筋のタイトネスや筋出力低下がある時、
感覚低下やしびれ痛みがある時に有効かと思います。

なぜ末梢神経をアプローチするかは
下記を参考にしてください。

しっかりと評価をしたうえで
神経に対するアプローチをする部分としては、
下記の円で色ついているところに対して徒手療法をしていきます。

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理由としては下記からの各論部分を参考にしてください。

筋皮神経(上腕二頭筋・上腕筋)

筋皮神経が支配する筋は
上腕二頭筋・上腕筋です。

上腕二頭筋

まずは上腕二頭筋の絞扼部位として広く知られているのが
烏口腕筋の貫通部位かと思います。

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※Guerri-Guttenberg RA, et al.: Classifying musculocutaneous nerve variations. Clin Anat. 2009 Sep;22(6):671-83. より引用改変
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この部位で絞扼や圧迫が生じてしまうと
上腕二頭筋のタイトネスや筋力低下が生じてしまいます。

直接的に烏口腕筋や筋皮神経へ徒手療法をして
アプローチしていきます。

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下記はエコーと徒手介入動画です。

上腕筋

次に上腕筋のアプローチ部分です。

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C-I Baseballアカデミープロジェクト始動【トレーナーマニュアルvol.136】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!
C-I Baseballの増田です。

C-I Baseballフォーラム開催
第1回C-I Baseballフォーラム「野球トレーナー・セラピストで繋ぐ輪」

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C-I Baseballのテーマでもある「輪を広げる」活動として
フォーラムを開催します。
野球に関わるトレーナー・セラピストの方に参加して頂き、意見交換・ディスカッションをすることで最新の知見や新たな発見、皆さんの知識の向上になることを目指しております。
また、トレーナー・セラピスト一人の力では関われる選手の数に限りがあります。「輪」を広げることでより多くの選手やチームに関わることが出来ます。
関わる数が多くなればなるほど、怪我に苦しむ選手、パフォーマンスが上がらなくて悩む選手を救うことが出来ます。
皆さんも一緒に日本の野球選手を救っていきましょう。

第1回 C-I Baseballフォーラム概要
●開催日:2024年3月10日 日曜日
●時間:10:00〜16:00
●場所:東京工科大学 蒲田キャンパス
●参加費:一般4000円(早割3000円) 学生1000円

メインシンポジウム
「各ステージにおけるトレーナーとしての取り組み」
プロ野球、大学野球、高校野球トレーナーがそれぞれの現場での取り組みを紹介します。

参加ご希望の方はこちらのフォームよりご応募お願い致します。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbZdDYozUm6jS2OZKOijoV_O1GmMTcoCkHMVeqRvdV99sdew/viewform

今回のnoteでは新事業である「C-I Baseball Academy」についてご紹介していきます。

①Academy 立ち上げの経緯
②立ち上げまでの流れや準備
③体験会の様子
④アカデミー生のフィジカルデータ

C-I BaseballI BaseballAcademyプロジェクト始動

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C-I Baseballでは2024年1月C-I BaseballAcademyの運営をスタートしました。
対象は小学5年生〜6年生とし、野球に必要な身体の基礎を構築するためのトレーニングを毎週1回提供しています。

C-I BaseballAcademyの目的

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アカデミーと聞くと、「技術指導」「野球塾」のようなイメージを持つと思います。野球が上手くなるために「投げ方」「打ち方」「捕り方」を元プロ野球選手が指導しているケースが多くあります。
しかし、近年の小学生を見ていると、「技術」よりも「基礎的な運動能力」の低下が野球パフォーマンスに影響していることが多くあります。

「基礎的な運動能力」が低下したまま、「技術」のみが先行してしまい
高校生や大学生のカテゴリーで怪我をしている選手がおります。

なので、C-I Baseball Academyでは競技特化した動きを練習するばかりではなく、「基礎的な運動能力」を向上し、様々な運動経験をすることが動きの自由度を高め、技術向上に繋げて行くことを目的にしています。

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このような、運動の基礎的な動きを指導しているアカデミーは少なく
我々理学療法士の得意分野でもあるため、小学生対象のアカデミーを立ち上げることにしました。

スタッフが輝ける場所を作る

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現在、C-I Baseballにはスタッフ・メンバー合わせて50名以上が参加しています。みんな「野球に関わりたい」との思いは一致していますが、「関わる方法」は人それぞれ違います。
今回のアカデミー事業の立ち上げは、副代表の佐藤がC-I Baseball立ち上げ当初から「やりたい」と公言していました。
スタッフ・メンバーの「やりたい」を事業として立ち上げられるのはC-I Baseballの強みです。
スタッフ・メンバーが協力をしていき今後も活動を広げていきます。

立ち上げまでの流れや準備

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ここからはC-I BaseballAcademyを立ち上げるまでの流れや準備をご紹介していきます。
アカデミー事業を立ち上げるためには以下の3つを考えていきました。
①開催場所の確保
②集客
③プログラム内容

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育成年代のトレーニングドリルを考える【トレーナーマニュアルvol.135】

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
C-I Baseballの佐藤です。

C-I Baseballでは今月より東京都内にて小学生を対象とした「ジュニアアカデミー」を開始しました。当アカデミーでは、野球をプレーする上での身体のベースをつくり、現在これからの野球に活かせる総合力を養成することを目的に活動しています。

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C-I Baseball Academy 2024
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C-I Baseball Academy 2024

「小学生にトレーニング?」
というイメージがあるかと思いますが、成長期である小学生にこそ神経系の発達の観点からも運動基礎を構築する必要性が大きいと感じています。

私自身、これまで小学生から大学・社会人まで各カテゴリーで関わった経験から、特に育成年代における運動経験の重要性を感じております。同時に、この部分にこそ理学療法士が関われる価値があると捉えています。

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練習内におけるトレーニングの必要性

こちらはある少年野球チームの1日練習メニュー例になります。
土日の活動であり、練習と試合がそれぞれ予定されたスケジュールになっております。

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練習では、午前中にバッティング練習、午後は守備練習が中心となり、言い換えれば、野球の技術練習をする内容で構成されています。
これらの練習内容は多くの学童期のチームでみられる光景ではないかと思います。

平日に実施できず、土日のみでどちらかが試合となると、どうしても技術練習が主体となる背景があります。

例えば、これらの練習中にトレーニングを加えると
「時間が確保できないため、疎かになってしまう。」
「大事ではあるとわかっていても、重要視されにくい。」

といった点を指導者の声としてよく聞きます。

トレーニングが練習内容や野球の技術に関連づいていない位置づけになってしまうと、上記のように優先順位の低くなる傾向があります。そのため、既存の練習にトレーニングの内容を”統合”していく方法が望ましいと考えています。

今回、タイトルに挙げた「ドリル」には、
そういった意味を内在し構成しています。
※記事後半に解説動画で紹介しています!

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投球障害へのピラティスメソッドの活用②ー腹腔内圧編ー【トレーナーマニュアルvol.134】

はじめに

C−I Baseball2期生の戸高です。
今回の配信はサポートメンバーシリーズとなります。

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私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッド1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、3記事にわたり解説していきたいと思います。

投球障害へのピラティスメソッドの活用①
-呼吸編-
投球障害へのピラティスメソッドの活用②
‐腹腔内圧編‐
投球障害へのピラティスメソッドの活用③
‐胸郭編‐

前回の記事

今回は投球動作における腹腔内圧の考え方についてと腹腔内圧を高めるピラティスムーブメントを紹介します。

また今回の記事で伝えきれない部分をスポラボさんのセミナーにて解説させていただくのでご興味ある方はぜひお申し込みください。

2days開催 投球×ピラティスメソッド2days開催 投球×ピラティスメソッド

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■投球動作に求められる体幹機能

投球動作には体幹機能が重要ということはSNSでもよく見かけると思います。
体幹は、胴体から骨盤までの中心部分を指し、投球の際に安定性、力の伝達、姿勢の制御などに関与します。

それらに求められる要素としては以下が挙げられます。

・腹腔内圧の上昇(体幹の剛体化)
・先行的筋活動(姿勢制御)
・動的安定性(運動制御)

これらはどの要素が欠けても問題となります。
その中でも今回は腹腔内圧の上昇(体幹の剛体化)についてまとめていきます。

腹腔内圧の上昇の利点としては、体幹が安定することで四肢のコントロールが可能になることで、ピラティスでは『Strong Center(ストロングセンター)』とも呼びます。

腹腔内圧の上昇は良くも悪くも「体幹を固めるイメージ」になるため、競技特性を理解した上でえくさ運動を行わないと、悪い方向に働いてしまう可能性もあります。

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腹腔内圧を競技特性から考える

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よく挙げられる例としては、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは瞬間的に腹圧を上昇させ、体幹を剛体化することが必須になり、求められるものになります。

野球の動作を考えると体幹を強固に固めてプレーするシーンは少なく、体幹を分節的、協調的に使うことのほうが求められます。そのため、コンタクトスポーツのように体幹を剛体化すると分節的な動きは引き出すことが難しいので腹腔内圧の強度も考える必要があると思います。

そこで私は腹腔内圧の強度を割合で考えています。
動作別の腹腔内圧の強度は以下のように言われています。

腹腔内圧の強度
・日常生活の動き 2〜5%
・物の持ち上げ 5〜20%
・ジャンプなど 25%
・最大努力での持ち上げ 50%以上

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割合で考えるとおそらく、コンタクトスポーツでは50%以上の腹圧の上昇が求められ、投球動作では25%あたりの割合で高めることがいいのではないかと考えています。

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これだけは押さえたい投球障害肩の可動域チェック【トレーナーマニュアルvol.133】

C-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

CIBのトレーナーマニュアルについて
①野球現場でのトレーナー活動
 チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて
②臨床現場での選手への対応

 投球障害への対応、インソールからの介入
③ゲストライターによる投稿
 バイオメカニクス、栄養…など各分野の専門家の方が執筆しています
④C-I Baseballメンバーによる投稿
 2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがライターとして情報を発信しています。

C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

【注目!👀】イベント告知\\C-I Baseballフォーラム開催//
第1回C-I Baseballフォーラム「野球トレーナー・セラピストで繋ぐ輪」

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フォーラム情報

C-I Baseballのテーマでもある「輪を広げる」活動としてフォーラムを開催します。
野球に関わるトレーナー・セラピストの方に参加して頂き、意見交換・ディスカッションをすることで最新の知見や新たな発見、皆さんの知識の向上になることを目指しております。
また、トレーナー・セラピスト一人の力では関われる選手の数に限りがあります。「輪」を広げることでより多くの選手やチームに関わることが出来ます。
関わる数が多くなればなるほど、怪我に苦しむ選手、パフォーマンスが上がらなくて悩む選手を救うことが出来ます。
皆さんも一緒に日本の野球選手を救っていきましょう。

第1回 C-I Baseballフォーラム概要
●開催日:2024年3月10日 日曜日
●時間:10:00〜16:00
●場所:東京工科大学 蒲田キャンパス
●参加費:一般4000円(早割3000円) 学生1000円
メインシンポジウム
「各ステージにおけるトレーナーとしての取り組み」
プロ野球、大学野球、高校野球トレーナーがそれぞれの現場での取り組みを紹介します。

参加ご希望の方はこちらのフォームよりご応募お願い致します。
第1回 C-I Baseballフォーラム参加申込みフォーム

\\一般演題大募集 あなたの経験を共有しよう!//

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演題募集

C-I Baseballフォーラムでは参加者の方からの「一般演題」を募集しています。
皆さん経験・知識・技術を共有しましょう!
輪を大きくしていきより良い野球界を一緒に作りましょう!!

募集内容
テーマ:「野球に関わるもの」どんな内容でもOKです!
     ①活動報告 ②研究発表 ③ケースレポート
エントリー方法:申込みフォームから演題タイトルを登録
抄録:1200字程度の抄録を提出
発表時間:10分程度
発表形態:スライドを表示しての発表

第1回 C-I Baseballフォーラム参加申込みフォーム

はじめに

前置きが長くなりましたがここから今回の内容に入ります。

臨床や野球現場で投球障害肩を対応する際に最低限これだけは確認しておきたい肩関節の可動域チェックをまとめましたので皆様の参考になれば幸いです。

もちろんより詳細に評価したい場合は皆様のオリジナルの評価を付け加えていただいて良いと思います。

チェック項目

基本的には肩甲上腕関節が求心位を獲得できており、全ての項目をクリアできていることが望ましいです。肩甲上腕関節の運動軸がしっかりと取れていれば全てのテストが陰性化してきます。
左右差や目標値を参考に選手を評価してみてください。

1.CAT

まずは選手にしっかりと脱力させて実施することが重要です。余計な筋緊張が入ってしまうと正確に評価が実施できません。

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■方法
・肩甲骨を押さえた状態で上腕を他動的に外転させる
■要素
・肩後方、下方組織の柔軟性
■評価基準
・上腕が耳につくか
・上方に痛みが出ないか
・左右差、抵抗感の有無

2.HFT

単にHFTを見るだけではなく、併せて様々なポジション(1st/2nd/3rd)における内旋可動域をチェックしておきます。
HFTは3rd内旋の水平内転要素が深くなったものの集まりだと考えます。

求心位がとれていない場合、水平内転角度の増加に伴い肩甲上腕関節が外旋方向へ抜けるような動きをしますので、どこから逸脱するのかを感知しながら行います。

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■方法
・肩甲骨を押さえた状態で上腕を他動的に水平内転させる
■要素
・肩後方、下方組織の柔軟性
■評価基準
・軸がとれているかどうか。水平内転が強まってきたときに上腕が外旋方向へ抜けない。
・肘が正中線を超えるか
・前方、前上方へ痛みが出ないか
・左右差、抵抗感の有無

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2023年C-I Baseball活動報告【トレーナーマニュアルvol.132】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!C-I Baseballの増田です。 2023年5月でC-I Baseballは4年目を迎えました。2023年は新たに12名のメンバ … 続きを読む

理学療法士がチームパフォーマンスにどう関わるのか?【トレーナーマニュアルvol.131】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!

○今期のトレーナーマニュアル構成

①野球現場でのトレーナー活動
チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて
②臨床現場での選手への対応
投球障害への対応、インソールからの介入
上記の①、②においては今まで同様にC-I Baseballスタッフが執筆致します!
そして今期はなんと
◎ゲストライターの登場
バイオメカニクス、栄養、各分野の専門家の方に執筆
◎C-I Baseballメンバーの登場
2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがいよいよライターとして登場します。

C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

野球トレーナーマニュアル|C-I baseball|

2023年の増田が担当するnoteテーマは「チームトレーナーとして働く理学療法士について」です!
1年間かけて皆様に4つの内容をお伝えしていきます。

①チームトレーナーとして働く理学療法士の役割
②チームの障害を予防するために
③理学療法士がチームパフォーマンスにどのように関わるのか?
④今後、理学療法士に求められるスキル、能力について

3本目の今回は
チームトレーナーとして働く理学療法士の役割について
「チームパフォーマンス」
をテーマに執筆していきます。

■C-I Baseballセミナー情報

○バッティングのバイオメカニクス

講師に株式会社DAH 高木紀史さんをお招きし「バッティング動作のバイオメカニクス」について全2回コースでお話頂きます。
ピッチングのバイオメカニクスについては多くのセミナーが開催されていますがバッティング動作についてはC-I Baseballセミナーしか開催していまいせん!!
参加ご希望の方は下記のリンクよりご参加下さい!!

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野球動作のバイオメカニクス理論編(ビッチング・バッティング・スプリント)全6回コース

なぜ今回のシリーズでは理学療法士のチーム内での働き方について執筆しているのか?

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3本目にして、このnoteで「チームトレーナーとしての理学療法士」について執筆しているのかをお話していきます。

理学療法士がトレーナーとしてスポーツチームに所属した際に悩むことはなんでしょうか?
・トレーニングについて
・外傷対応について
・アスレティックリハビリテーションについて
・選手のパフォーマンスアップについて

上記のようなことが挙げられるのではないかと思います。
このような悩みはどうやって解決すれば良いでしょうか?

方法は
・経験がある方に指導してもらう
・セミナーへ参加する
・自分自身で練習する
・SNS等で情報を収集する
などの解決策が様々あると思います。

解決策があるということは自分自身で行動すれば改善できますし
世の中にはたくさんの情報が溢れています。
なのでここに挙げた悩みは「表面的な悩み」だと考えています。

では「本質的な悩みはなんでしょうか?」

それは「チーム内でのトレーナー(理学療法士)としての動きや考え方、存在意義」ではないでしょうか?

チーム内でどのように自分自身の居場所を作り、価値を生み出し、生きていきのか?
そのような方法や経験を教えてくれるコンテンツは少ないと思います。

なので、このnoteでは私自身が経験した「チーム内でトレーナー(理学療法士)」についてご紹介していきます。

チームパフォーマンスとは?

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本題に入る前に「チームパフォーマンスとはなにか?」について考えていきましょう。

チームの定義

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チームとはなにか?
チームと似た言葉でグループがあります。
チームとグループではなにが違うのでしょうか?

・2人以上の人が集まっている→グループ
・「共通の目的」を持った人が2名以上集まっている→チーム

チームとグループの違いは「共通の目的」を持っているか否かで大別することが出来ます。

パフォーマンスとは?

パフォーマンスとは、「成果」と表現することが出来ます。
選手が実力を発揮し、成果を出すことを指します。
トップアスリートは最大の実力を発揮出来ることで、大きな成果を得ることが出来ます。

チームパフォーマンスとは?

では、チームパフォーマンスとはなにか?
今までの話をまとめると、「共通の目的を持った2名以上が成果を出すこと」をチームパフォーマンスといいます。

野球チームにおいての最大の成果とは何でしょうか?
それは
「チームの勝利」です!

トレーナー(理学療法士)がチームパフォーマンスに関わるということは
すなわち「勝利に関わる」ということになります。

トレーナーは試合中にサインを出してチームを勝利に導くことは出来ません。
なのでトレーナーの最大の成果は
「チームが勝利に貢献するための選手のコンディショニングを維持・向上すること」です。

チームパフォーマンスの決定因子

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チームパフォーマンスの決定因子には様々な要素があります。
・フィジカル
・スキル
・戦術
・チームワーク
・コンディショニング
・役割分担 適材適所

上記のように数ある因子の中で理学療法士はどこに関わるのでしょうか?

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