ジュニア選手のためのスポーツ栄養学-野球編【トレーナーマニュアルvol.120】

いつもお読みいただきありがとうございます。今回は栄養学の専門家である後藤優子さんに記事を執筆いただきました。 後藤さんには先月にC-I baseballの内部開催で、選手やご家族向けに”ジュニア選手の栄養学の基礎”につい … 続きを読む

チームトレーナーとして働く理学療法士の役割《障害を予防する》【トレーナーマニュアルvol.119】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!

今期のトレーナーマニュアル構成

①野球現場でのトレーナー活動
チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて

②臨床現場での選手への対応
投球障害への対応、インソールからの介入

上記の①、②においては今まで同様にC-I Baseballスタッフが執筆致します!

そして今期はなんと、

◎ゲストライターの登場
 バイオメカニクス、栄養、各分野の専門家の方に執筆


◎C-I Baseballメンバーの登場
 2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがいよいよライターとして登場します。


C-I Baseballで学び、成長したメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

2023年の増田が担当するnoteテーマは「チームトレーナーとして働く理学療法士について」です!
1年間かけて皆様に4つの内容をお伝えしていきます。

①チームトレーナーとして働く理学療法士の役割
②チームの障害を予防するために
③理学療法士がチームパフォーマンスにどのように関わるのか?
④今後、理学療法士に求められるスキル、能力について

2本目の今回は
チームトレーナーとして働く理学療法士の役割について
「障害予防」
をテーマに執筆していきます。

チームトレーナーとしての理学療法士の役割

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「チームトレーナーが多職種かつ複数名いる場合の理学療法士の役割」について解説していきます。

このような場合に理学療法士に求められることは
「チームの障害を予防する」という役割が求められます。
この時に理学療法士はどのように障害を予防していくのでしょうか?

皆さんはどのように考えますか?
まずは
野球における障害をリストアップして・・・
障害につながる機能を評価して・・・
機能低下部分に対するアプローチをする・・・

上記のように考えていくと思います。
これでも「正解」なのですが、リアルな野球現場では、こんなに上手くいかないことが多いです。

100名程いるチーム環境で全員の機能を評価してアプローチすることは難しいです。
そして時には「機能評価は問題ないが障害が発生する」ケースもあります。

障害に対して詳細な機能評価・アプローチが出来ることは理学療法士としての大きな強みになるのですが、それだけでは「個人の障害は予防できても、チーム全体での障害予防は出来ない」状態になります。

では、
チームトレーナーとして働く理学療法士はどのようにして障害を予防していくのかを解説していきます。

私が考えるポイントは
「視点をスイッチ出来るか?」です。
野球現場ではよく”木を見て森を見ず”という言葉で理学療法士は評価されます。

意味としては
「理学療法士って局所の機能をみれけど、全体像を把握してないよね・・・」
このような感じで少し馬鹿にしてように言われることがあります。
これに対して理学療法士は「木をみることが大事だ」と主張することもありますね。

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私の考えでは「両者とも大事でその”スイッチ”を切り替えられるか?」が重要であると思います。
状況に応じで「スイッチを変えられる理学療法士」がチームトレーナーとして重要になります。

皆さんも状況を判断し”スイッチ”を切り替えていきましょう!

チームの障害を予防するための前提条件

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投球障害へのピラティスメソッドの活用①ー 呼吸編 ー【トレーナーマニュアルvol.118】

はじめに

はじめまして。
C-I Baseball2期生の戸高と申します。
X(Twitter)のアカウントではトレーナー活動なども載せていますのでぜひ覗いてみてください。


https://twitter.com/kazu_0223kt

https://twitter.com/kazu_0223kt/status/1656628000086167552?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1656628000086167552%7Ctwgr%5E2651bbb9270a7faf512dc231ac47d3831d155c53%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2Fballyes%2Fn%2Fn642cc50d1aee

今期のトレーナーマニュアルでは、サポートメンバーからも定期的にnote記事を配信させていただくこととなり第3弾となります。

私は現在、福岡の整形外科クリニックで理学療法士として勤務している他に、中学硬式チームのトレーナー、ピラティスのインストラクターとしても活動しております。

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そこで私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッド1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、3記事にわたり解説していきたいと思います。

投球障害へのピラティスメソッドの活用① -呼吸編-
投球障害へのピラティスメソッドの活用② ‐腹腔内圧編‐
投球障害へのピラティスメソッドの活用③ ‐胸郭編‐

第1弾ではピラティスについて初めての方もいるかと思いますので、ピラティスとはどういったメソッドなのかの解説とピラティスの基本である呼吸について解説していきます。

ピラティスの歴史と基本概念

早速ですが、「ピラティスにどのようなイメージがありますか?」

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私がピラティスを学ぶ前の勝手なイメージ
・キレイな女性がやるエクササイズ
・ヨガに似たエクササイズ
・柔軟性がないとできない

私と同じようなイメージを持っている方も少なくないと思います。
この記事の前半部分を読んで頂くとそのイメージも大幅に変わると思います。

また最近では、プロ野球のキャンプや練習にピラティスが取り入れられておりその効果が注目されています。
少しでも興味を持ってもらい、投球障害の予防やアプローチに活用してもらえればと思います。

巨人がピラティス導入 中田「体の使い方や股関節周りのストレッチが、すごく勉強になった」ピラティスをメニューに取り入れた。オフに涌井(中日)の自主トレを支えたトレーナーの菅原順二氏を招き、若手を中心に約30分間www.sanspo.com

阪神 2軍でピラティスを練習に導入「やってみ?しんどいよ」 阪神・平田監督語録 – スポニチ Sponichi Annex 野球 【阪神・平田2軍監督語録】www.sponichi.co.jp

Pilates とは

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ピラティスは身体を刺激するエクササイズではなく、マインドとボディを繋げていくという要素が強いメソッドであり呼吸の取り方など独特な方法で肉体を痛めることなく身体の芯(軸・コア)から整えていき、このことから【真に理想的な肉体を健全な精神とともに作り上げるトレーニング】として欧米では知られています。

起源と創始者の紹介

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写真の人物がピラティスメソッドを創造したジョセフ・ピラティスです。
この写真を見た瞬間にイメージが変わった方も多いかと思います。
彼が作ったコントロロジーというメソッドを弟子が世界中へ広めてピラティスが伝わったと言われています。

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足部から考えるスタートダッシュ【トレーナーマニュアルvol.117】

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます!C-I Baseballは2023年5月で4期目を迎えました。 ここまで、C-I Baseballの活動を続けられているのは、応援し … 続きを読む