肩甲帯に対するピラティスアプローチ①

C−I Baseball2期生の戸高です。
今回の配信はサポートメンバーシリーズとなります。

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私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッドが1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、配信させていただいております!

■はじめに

投球動作のパフォーマンスアップや投球障害の治療・予防のどちらの観点からも【肩甲帯】の機能は重要かとおもいます。
今回は、肩甲帯の機能の中でも前鋸筋をどうエクササイズしていくか?について解説していきたいとおもいます。

■肩甲帯に必要な機能

肩甲帯の機能を高めるといった際に、「前鋸筋」や「僧帽筋下部」の筋力を強化することが重要とされていますが、それはなぜでしょう?

投球動作においては、肩へは骨端部に軟骨強度を超える回旋ストレスや牽引ストレスが掛かると言われています。
そのストレスを軽減させるためには肩甲骨・胸椎・胸郭、股関節などの他関節の可動性や安定性が重要になると考えられます。

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特に、肩甲帯の機能としては衝撃に対するブレーキや安定性が重要と考えております。これらの機能を獲得するためにピラティスは運動療法のツールとして役立つとおもいます。

ピラティスが投球障害に優れている点
・四つ這いでのムーブメントにより肩甲骨周囲の安定性向上
・胸椎、胸郭の連動した伸展、回旋ムーブメントが豊富
・脊柱全体のモビリティを拡大しつつ、コアでのコントロールする

・肩甲上腕リズム

投球動作の中でも上腕骨と肩甲骨の動きはどちらとも大切になります。
とくに肩甲上腕リズムの重要性です。
おおよそではありますが、2:1の関係にあります。
どちらか一方でも動きが崩れてしまうとこの関係も崩れてしまい、筋力発揮やインピンジメントなど様々な問題が起こってきます。

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実際の試合中の動作解析を可能にするKinaTraxに関する知見

C-I Baseball 3期生メンバーの三好航平です.

いつもC-I Baseball「トレーナーマガジン」をご購読いただきありがとうございます.

さて,本日の私の担当記事ですが,タイトルにもある通り「グラウンドレベルの動作解析AI Kinatrax」についての情報をお伝えできればと思っています.

前回のnoteは,「AIを活用した投球動作解析の現在地 2025年7月」というテーマで執筆し,動作解析AIの総論として執筆いたしました.

今回のnoteでは前回のnoteでは簡単にしか触れなかったKinaTraxについて詳細に見ていこうと思います.

実際に動作解析を扱うセラピストはもちろんですが,動作解析を扱わないセラピストでも,野球選手に関わる上では重要な知見も多く集まっている現状があります.

野球選手に関わる全てのセラピストに知っていてほしいものになっていますので,最後までお読みいただければと思います.

KinaTraxとはなにか

KinaTraxは,MLBや大学野球で導入が進むマーカーレス3Dモーションキャプチャーシステムで,スタジアムにハイスピードカメラを常設し,ディープラーニングをもとに投球や打撃の関節位置や骨セグメントを推定する最新の動作解析システムです.

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投手に必要な股関節回旋エクササイズ

こんにちは。
C-I Baseballの1期生の北山達也です。
今回はサポートメンバーからの投稿となります。

はじめに

みなさんもご存じの通り投球動作において股関節回旋機能が重要であります。

投球動作と股関節回旋機能については以下のような報告がなされています。

小学野球選手を対象に、肘の疼痛がない正常群と疼痛がある疼痛群で比較したところ、両側とも股関節内旋可動域が低値であった。また疼痛群は股関節伸展位と屈曲位で比較すると屈曲位で有意に低値であった。(Saito,2014)

小学野球選手を対象に、投球障害を有さない正常群と投球障害を有する障害群で多重ロジスティック回帰分析を行ったところ、非投球側の股関節屈曲位内旋角度が抽出された。(Nagasawa,2023)

小学野球選手を対象に、大会期間中に3日間連続で肩または肘痛があった場合を疼痛ありとし、多重ロジスティック回帰分析を行ったところ、踏み出し足の股関節屈曲位内旋可動域が抽出された。(Sekiguchi,2020)

高校野球選手を対象に、投球フェーズのフットコンタクト時のキネマティクスと股関節屈曲位回旋可動域を検討したところ、軸足の股関節屈曲位内旋可動域と関連がみられた。(Plummer,2021)

高校野球選手を対象に、投球フェーズのフットコンタクト時のキネマティクスと股関節屈曲位自動回旋可動域を検討したところ、軸足股関節屈曲位自動外旋と体幹回旋角度に負の相関がみられた。(Albiero,2022)

高校野球選手を対象に、投球フェーズのMERとリリース時のキネマティクスと股関節屈曲位回旋筋力を検討したところ、MERでは軸足外旋筋力は水平外転角度とHip-to-Shoulder separation角、軸足内旋筋力と水平外転角度、踏み出し足内旋筋力と水平外転角と相関を認めた。リリース時では軸足外旋筋力とHip-to-Shoulder separation角、軸足内旋筋力と水平外転角、踏み出し足内旋筋力と水平外転角と相関を認めた。(Albiero,2023)

大学野球選手を対象に、投球フェーズ(フットコンタクト~リリース)のキネマティクスと腹臥位股関節回旋角度について検討したところ、軸足Total arcと体幹角速度の開始、軸足股関節外旋角度と体幹角速度、踏み出し足Total arcと最大肩外旋角度、踏み出し足内旋角度とリリース時の肘屈曲角度と相関を認めた。(Zeppieri,2021)

大学野球選手を対象に、従属変数を投球肩に生じる外旋トルク、最大肩水平内転角度、独立変数を腹臥位股関節回旋角度としたところ、軸足外旋と水平内転角度、軸足Total arcと肩水平内転角度、踏み出し足外旋と肩外旋トルク、踏み出し足外旋と水平内転角度、踏込み足内旋と肩外旋トルク、踏込み足Total arcと肩外旋トルクと関連を認めた。(Laudner,2010)

プロ野球選手を対象に、投球フェーズのフットコンタクト時のキネマティクスと腹臥位股関節回旋角度を検討したところ、投球側のTotal arcと骨盤方位、非投球側Total arcと球速、非投球側Total arcと体幹分離速度に相関を認めた。(Robb,2010)

先行研究よりわかることは、まずどのカテゴリーにおいても股関節回旋機能について検討されており、パフォーマンス・投球障害ともに関連性を認めていることです。
また一言で股関節回旋機能と言っても屈曲位や伸展位で評価しているものが存在していることも注目です。
今回筆者が渉猟した限りでは、カテゴリーが下がるにつれて屈曲位の報告が多く、カテゴリーが上がるにつれて伸展位での報告が多い傾向でした。

ここからは股関節回旋エクササイズについて紹介していきます。

股関節回旋エクササイズの実際

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野球選手の腰痛治療を徹底解剖! 【Vol.1 総論・腰椎椎間板ヘルニア編】

こんにちは!
C-I Baseball サポートメンバーの理学療法士・久我友也です。

今年からトレーナーマニュアルとして、noteへの定期投稿をスタートいたします。整形外科クリニックでの臨床経験を活かし、医療的視点から野球選手に対する評価・治療のエッセンスを、実践的かつ分かりやすくお伝えしてまいります。

科学的根拠と臨床での経験や工夫を重視し、その中で現場での実践に役立つ情報をお届けいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

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ライタープロフィール
Writer|久我 友也
理学療法士
X:https://x.com/tomokiyo0903

前回まで投球動作における鼠径部痛へのアプローチをシリーズでお届けしておりました。未読の方はぜひご参照ください。

https://c-ibaseball.com/trainer-manual/167
https://c-ibaseball.com/trainer-manual/180
https://c-ibaseball.com/trainer-manual/194

さて、今回は「野球選手の腰痛」がテーマです。

今後の連載予定

  • Vol.1:総論・腰椎椎間板ヘルニア編(本記事)
  • Vol.2:腰椎椎間板症(HIZ関連)、椎体終板変性(Modic change)編
  • Vol.3:腰椎分離症(終末期)、椎間関節編
  • Vol.4:筋性腰痛編
  • Vol.5:慢性腰痛編

このノートで話す内容:ざっくりまとめ
・野球選手特有の腰痛について
・見逃してはいけない疾患について
・保存療法から手術適応
・ヘルニアの自然退縮について
・腰椎伸展位確立のための6つの具体的プログラム
・椎間板内圧を最小化する運動療法の実際
など…

さっそくはじめていきます!

はじめに:野球選手×腰痛について

野球といえば肩関節・肘関節の障害に注目が集まりがちですが、実際には腰痛は肩・肘に次いで発生頻度が高い重要な障害です。

疫学

アスリートの約75%**が競技人生で1回以上の腰痛を経験

Ong A, Anderson J, Roche J. A pilot study of the prevalence of lumbar disc degeneration in elite athletes with lower back pain at the Sydney 2000 Olympic Games. Br J Sports Med. 2003;37(3):263.

大学生を対象とした研究では
各種スポーツの中でバレーボールに次いで、野球が腰痛発生率第2位

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Hangai M, Kaneoka K, Okubo Y, et al. Relationship between Low Back Pain and Competitive Sports Activities during Youth. Am J Sports Med. 2010;38(4):791-796.
  • 2011年から2017年にかけて、メジャーリーグおよびマイナーリーグでは206件の腰椎損傷により5,948試合の欠場が発生
  • 約30%がシーズン終了を意味し、13%以上が手術を必要とした
  • 腰椎椎間板ヘルニアが最も頻度の高い損傷で、投手・野手ともに全症例の約44%を占める

Makhni MC, Curriero FC, Yeung CM, Kvit A, Ahmad CS, Lehman RA. Epidemiology of Lumbar Spine Conditions in Professional Baseball Players. Clin Spine Surg. 2023;36(7):E283-E287.

  • 投手のリスクが特に高く、1000選手露出当たり0.111件の腰部損傷発生率
  • 野手は1000選手露出当たり0.040件で、投手が野手を大幅に上回る
  • 背部・頸部の筋挫傷・靭帯損傷では、投手の負傷率(1000選手・試合あたり1.893)が他選手(0.743)の2倍以上

Makhni MC, Curriero FC, Yeung CM, et al. The Burden of Back and Neck Strains and Sprains in Professional Baseball Players. Clin Spine Surg. 2024;37(7):305-309.

これらのデータが示すように、野球選手に関わる医療従事者として腰痛について深く理解することは極めて重要です。


野球選手の腰痛の多様性

選手からの訴え、多様であり以下のようなケースが多い

動作別の疼痛パターン
 「投げる時に痛い…」
 「打撃の時に痛い…」
 「走った後に痛い…」
 「捕球体制をとるときに痛い…」
 「ウェイトトレーニングのときに痛い…」

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これらの症状に対し、前屈・後屈・回旋動作を確認して以下のように分類するのが一般的によく行われるアプローチかと思います。

・屈曲型腰痛
・伸展型腰痛
・回旋型腰痛

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そして、これらの所見から機能改善を目的とした介入に落ち着くことが多いのではないでしょうか。

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このように運動時痛と身体機能から介入方法を決定していくことに加え、「何が痛みを引き起こしているのか」「推測」していくことが重要であると考えます。

なぜ、疼痛原因の推測が重要なのか

症状の発生源をある程度特定することが極めて重要です。疼痛の発生源を推測することができると、やることがおのずと決まってくるためです。

例として、今回取り上げる椎間板ヘルニアでは、徹底して腰椎への屈曲方向へのストレスを減らすことが重要です。

なぜなら、病態が椎間板内にある髄核が後方へ突出すること、つまり腰椎屈曲ストレスが加わることで椎間板内圧が上昇し、症状を引き起こす要因となるからです。

よって、腰痛を評価していく上では
特に以下の疾患の所見があるかどうかは必ず確認する必要があります

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰椎分離症
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腰椎分離症:Narendran N, Nilssen PK, Walker CT, Skaggs DL. New technique and case report: Robot-assisted intralaminar screw fixation of spondylolysis in an adolescent. North Am Spine Soc J (NASSJ). 2023;16:100284.

腰椎椎間板ヘルニア:Fukunaga T, Sasaki M, Bamba Y, Utsugi R, Matsumoto K, Umegaki M. A rare case of lumbar disc herniation mimicking lumbar discal cyst after percutaneous endoscopic lumbar discectomy. Interdiscip Neurosurg. 2021;25:101131.

これらはマッサージやストレッチ、エクササイズで改善しうるものではないため、医療機関での画像検査を要する腰痛かどうかの見極めが必要不可欠です。
以下に簡単に所見をまとめましたので、ご参照ください。

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野球選手で注意すべき病態

本シリーズで取り上げる主要な病態として、以下のようなものをまとめてまいります。細かい病態などは成書をお読みいただければと思いますが、私がここだけは押さえておきたいという点に絞って、病態・評価・治療内容を紹介していきたいと思います!

  1. 腰椎椎間板ヘルニア
  2. 腰椎椎間板症(HIZ関連)
  3. 椎体終板変性(Modic change)
  4. 腰椎分離症
  5. 椎間関節症
  6. 筋性腰痛
  7. いわゆる慢性腰痛

では、今回は腰椎椎間板ヘルニアについて
本題に入っていきます!!


腰椎椎間板ヘルニアについて

病態

基本的な発症メカニズム
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板内にある髄核または線維輪内層が周囲の線維輪を穿破し、逸脱・突出することにより症状が発現する疾患です。

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1. Al-Khawaja DO, Mahasneh T, Li JC. Surgical treatment of far lateral lumbar disc herniation: a safe and simple approach. J Spine Surg. 2016;2(1):21-24.

症状発現の流れ

  1. 線維輪の損傷や椎間板内圧の上昇 → 腰痛が発症
  2. 突出したヘルニアによる馬尾や神経根の圧迫 → 下肢神経症状が出現

注目すべき最新の知見は、物理的な損傷や圧迫に加え、産生された炎症性サイトカインも腰痛や下肢神経症状発生の原因となることが報告されていることです。

これにより、単純な「圧迫による痛み」だけでなく、炎症反応による痛みも重要な要素として理解されています。

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①Le Maitre CL, et al: Catabolic cytokine expression in degenerate and herniated human intervertebral discs: IL-1beta and TNFalpha expression profile. Arthritis Res Ther. 2007;9(4):R77.

②Toyone T, et al: Low-back pain following surgery for lumbar disc herniation. A prospective study. J Bone Joint Surg Am. 2004;86(5):893-6.

疫学

  • 男女比:約2〜3:1(男性により多い)
  • 好発年齢:20〜40歳代(まさに野球選手の現役世代
  • 好発高位:L4/5、L5/S1間

日本整形外科学会, 他監:腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン. 改訂第2版. 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会, 他編. 南江堂, 2011.

スポーツにおける発症要因

  1. 椎間板変性に伴う線維輪の力学的脆弱性により髄核組織が線維輪を穿破
  2. 腰椎への軸圧や回旋運動が椎間板変性に影響
  3. 強い捻転力により線維輪の亀裂や断裂が生じる

Farfan HF, et al: The effects of torsion on the lumbar intervertebral joints: the role of torsion in the production of disc degeneration. J Bone Joint Surg Am. 1970;52(3):468-97.

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以下を参考に作図:Dreischarf M, Rohlmann A, Zhu R, Schmidt H, Zander T. Is it possible to estimate the compressive force in the lumbar spine from intradiscal pressure measurements? A finite element evaluation. Méd Eng Phys. 2013;35(9):1385-1390.
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以下を参考に作図:Dixon AR, Warren JP, Culbert MP, Mengoni M, Wilcox RK. Review of in vitro mechanical testing for intervertebral disc injectable biomaterials. J Mech Behav Biomed Mater. 2021;123:104703.

日常動作での影響因子

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ミッドソールを見る・触ることでわかること〜スパイクを履くと違和感があるのはなぜか?〜

ランニングシューズから金具スパイクに履き替えた時になんとなく違和感を感じたことはありませんか?靴底の厚さの違いによる硬さ・柔らかさはわかりやすいと思います。皆さんは中敷を外してその下にある『ミッドソール』を見たこと、触ったこと、インソールを外している状態で履いたことありますか?ミッドソールは同一メーカーでも金具スパイクの場合異なります。金具スパイクこの違和感はミッドソールにあります。
今回のnoteを読んでいただき、ぜひミッドソールを見て触ってください!

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■ミッドソールとは?


ミッドソールとは、スパイクの「アッパー(足を包む部分)」と「アウトソール(金具や樹脂ソール)」の間にある、中間層のクッション材のことを指します。

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主にEVAやPUといった素材で作られており、衝撃吸収や安定性を担う重要な部分です。

野球スパイクでは特に、走る・止まる・方向転換といった動作で足にかかる負担を和らげる役割を持ち、硬さや厚みの違いで履き心地やプレー中の動きに大きな影響を及ぼします。

■見るポイント

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肉離れ各論-ハムストリングス-

1.ハムストリングスの肉離れの分類

⚫️重症度
 ・JISS分類(MRI)

 Ⅰ度 わずかな損傷(腱膜の輪郭が保たれる)
 Ⅱ度 部分断裂 (腱膜が部分的に断裂している)
 Ⅲ度 完全断裂(腱膜がすべて断裂している)

(仁賀定雄. “ハムストリング肉離れ.” The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 56.10 (2019): 778-783.)

 ・奥脇分類(MRI)

 Ⅰ型 筋腱移行部の血管損傷のみ
 Ⅱ型 筋腱移行部損傷,特に腱膜の損傷
 Ⅲ型 腱性部(付着部)の完全断裂

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(奥脇 透:ハムストリング肉離れ.臨床スポーツ医学をもとに作成)


・現場感について
 Ⅰ型 運動の継続が可能(練習や試合後の訴え)
   Ⅱ型 運動継続困難(動作の変化あり)
  Ⅲ型 明らかなエピソードあり(自重+慣性or外力)

 (肉離れ-今,求められているもの-鎌田浩史、臨床スポーツ医学、第42巻第2号、2025、p118-121)

⚫️復帰時期の目安(時間)

 Ⅰ度 2.0±1.0週(1~6週)
 Ⅱ度 6.4±2.2週(3~12週)
 Ⅲ度 9.8±3.2週(4~16週)

(仁賀定雄. “ハムストリング肉離れ.” The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 56.10 (2019): 778-783.)

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◉Ⅰ型の例

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筋線維部損傷
(奥脇 透:大腿二頭筋肉ばなれの MRI 分類、臨床スポーツ、2019より引用)

◉Ⅱ型の例
・Ⅱ型1度

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STIR像 腱膜周囲の高信号域
(奥脇 透:大腿二頭筋肉ばなれの MRI 分類、臨床スポーツ、2019より引用)
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T2像 腱膜は連続性がある
(奥脇 透:大腿二頭筋肉ばなれの MRI 分類、臨床スポーツ、2019より引用)

・Ⅱ型2度

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筋腱移行部周囲の損傷
(Pedret C,  J Belg Soc Radiol. 2022から引用)
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右:STIR像 左:T2強調 
腱膜の連続性が背側部に途絶
(奥脇 透:大腿二頭筋肉ばなれの MRI 分類、臨床スポーツ、2019より引用)

・Ⅱ型3度

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筋腱移行部の連続性の途絶えた完全断裂
(Pedret C,  J Belg Soc Radiol. 2022から引用)
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右:STIR像 左:T2強調 
全周性に腱膜の連続性が確認できない
(奥脇 透:大腿二頭筋肉ばなれの MRI 分類、臨床スポーツ、2019より引用)

◉Ⅲ型の例

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近位付着部まで損傷が見られる
(奥脇 透:大腿二頭筋肉ばなれの MRI 分類、臨床スポーツ、2019より引用)

◉損傷後の修復が得られにくい大腿二頭筋遠位部損傷
(Distal Musculotendinous T Junction:DMTJ)

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大腿二頭筋長頭と短頭の筋間から作られるT junction
(Entwisle T, Ling Y, Splatt A, Brukner P, Connell D. Distal Musculotendinous T Junction Injuries of the Biceps Femoris: An MRI Case Review. Orthop J Sports Med. 2017 から引用)
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DMTJのⅡ型損傷 MRI所見
(Entwisle T, Ling Y, Splatt A, Brukner P, Connell D. Distal Musculotendinous T Junction Injuries of the Biceps Femoris: An MRI Case Review. Orthop J Sports Med. 2017 から引用)

⚫️画像所見の現状の結論
受傷後24時間以内では、最も優れた画像診断法はMRIである可能性が高く、USは72時間以降および経過観察時に有用となる。
受傷後24時間以内にMRIから得られる情報は、多くの場合、復帰(RTP)までの期間を正確に予測することを可能にする。
とされています。
(Pedret C. Hamstring Muscle Injuries: MRI and Ultrasound for Diagnosis and Prognosis. J Belg Soc Radiol. 2022 Mar 25;105(1):91.)

2.ハムストリングス肉離れの評価項目

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肩後方タイトネスの予防

■はじめに

今回の記事では多くの野球選手が直面する肩関節後方タイトネスの予防方法について私なりの意見を交えながらご説明できればと思います。

投球動作の度に肩関節後方筋群には遠心性のストレスがかかり、柔軟性低下を引き起こしやすくなっています。
肩後方筋群の柔軟性低下を最小限に抑えるには、フォロースルーの際に肩甲上腕関節での過剰な水平内転を抑制することが重要と考えます。
その上で重要になってくるのが肋骨と肩甲骨の連動性・追従性です。

フォロースルーの際に振り出される上腕骨に対して胸郭や肩甲骨が十分に追従することができれば、肩甲骨から上腕骨に付着する筋の起始停止が過剰に引き伸ばされることが抑えられるため、肩後方へのストレス軽減に繋がります。

最後までお読みいただけると幸いです。

■評価&介入

肋骨、鎖骨(胸鎖関節)、肩甲骨(肩鎖関節)の動きに分けて解説していきます。

1.肋骨

◉肋骨内旋可動域評価

フォロースルーの際に肩甲骨が胸郭上を追従していくためには肋骨が内旋する柔軟性を有していることが重要です。
胸郭がフラットで拘縮している場合、肩甲骨が外転してくるのを肋骨がブロックしてしまうため肩甲骨の追従機能が発揮しにくくなると考えています。

・反対側の手を検査側の骨盤に置くことで対側の肋骨を固定します。
・肋骨を上部・中部・下部と分けながら内旋させて動きやすさの左右差をチェックします。

◉肋骨内旋モビライゼーション

上記の評価で投球側の可動性低下が認められた場合はモビライゼーションにて可動性を引き出していきます。

・下側に上肢を前方にリーチさせて肋骨の内旋を作り、胸骨に向かって肋骨をしっかりと内旋させていきます
※表層の皮膚や皮下組織だけの動きになってしまわないように注意

2.鎖骨

◉鎖骨水平屈曲可動域評価

次に鎖骨の水平屈曲の動きになります。普段から胸を張る意識が強い選手は鎖骨が後退する傾向にあるのでチェックが必要です。

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野球選手に必要なストレングストレーニング -その3-

みなさんこんにちは!
理学療法士の野坂です!
現在は東京と神奈川にある整形外科クリニックで勤務しながら
休日を使って中学硬式野球チームのトレーナーとして
活動をしております!

今回は「野球選手に必要なストレングストレーニング -その3-」と題して
PT✖︎CSCSの観点から考える、野球選手にとって必要となる
ストレングストレーニングについて記事にしていきたいと思います!

私は現在理学療法士として整形外科のクリニックに勤務しつつ
NSCA-CSCSという資格を取得し、メディカル分野だけでなく
ストレングス分野でも活動ができるようにしております!

怪我の対応から競技パフォーマンス向上までしっかりと
指導できるトレーナーになりたい!という一心で現在活動を
しております!

そんな中CIBのサポートメンバーとして今回はnoteに
まとめていきますので、最後まで見ていただけたらとても嬉しいです!

それでは本編に参りましょう!

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ストレングストレーニングの意味合い
(復習も兼ねて)

ストレングストレーニングの恩恵その1 除脂肪体重の増加

ストレングストレーニングというのは、いわゆる筋力トレーニングのことです。
ダンベルやバーベルなどを用いて、自重以上の重さを身体に負荷して
その負荷によって身体を強化するというトレーニングを指します。


ストレングストレーニングの恩恵は「除脂肪体重の増加」

ここが非常に重要な要素になります。

最近ではやっと野球現場や選手の新たな知識として
体重よりもその内容、すなわち除脂肪体重≒筋肉量が大事であるという
ことが言われるようになりました。

以前までは体重が大事だ!飯を食べて太れ!
と言われていましたが、ただ体重を上げるだけでは不十分ということが
エビデンスレベルでわかってきました。

もちろん体重があれば土台が安定するので動作的な安定は
得られるのですが、それが全てパフォーマンスにつながるかと言われたら
決してそうではない。

それらをつなぎ合わせていくことを選手は努力しないといけないですし
専門知識を持ったトレーナーがチームや選手に指導できるように
ならないといけません。

ストレングストレーニングの恩恵その2 動作の円滑化

また、重量物を扱うということは身体的なストレスが大きくなるので
「重量物を扱う時の無駄な動きが削ぎ落とされ動作が円滑になる」
という効果も期待しながら私は日々指導をしてきました。

この理論に関しては、フランボッシュ「コンテクスチュアルトレーニング」
に詳しく明記されているので、ぜひ一度読んでいただくことを
お勧めいたします!

ストレングストレーニングの目標 パワーについて

ストレングストレーニングの恩恵を受けながら
我々指導者だけでなく選手においては、最終的なゴールとしては
パフォーマンスにそのトレーニングの効果を波及させていくことになります。

除脂肪体重が増加して、動作が円滑になって、、、。
最終的なゴールとしてのパフォーマンスアップとしては
「パワー」の産生です。

パワーとは仕事率を指します。
言葉の定義からいくと、パワー=仕事率とは
「単位時間あたりの仕事(仕事をなされた時間で除した値)」
と定義されます。

ちなみに、仕事とは「物体に作用した力(F)と物体が移動した距離(s)の積」
と定義されます。
つまり、ボールやバットに伝えた単純な力を、より長い「距離」伝えるのが
仕事の数値を上げるポイントになります。

もう少しパワーについて噛み砕いて説明をすると
パワーを上げるには、
ボールやバットに伝える力を強くし(F)
伝える距離を伸ばし(s)
短時間にその動作を完了させると仕事率(power)が増大される

ということになります。

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筋肉量を増やし、身体の動作の速度を向上させて
最終的にはバットやボールに「パワー」として伝えるために
必要になってくるということを、選手や指導者に
理解してもらえるようにならないといけません。
特に選手にも教えていかければいけないと日々感じています!

野球における競技特性

野球というスポーツは、大きく3つの運動に分けられます。

1.投球動作
2.打撃動作
3.捕球動作

これら3つに分けられるかと思います。
今回はそれら3つをバラバラにお伝えするというよりは
野球のおおまかな括りとして「野球動作の競技特性」と
パフォーマンスアップについてを考えていけたらと思います。

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