モーションキャプチャの罠~トレーナーの存在意義~

モーションキャプチャの罠~トレーナーの存在意義~

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C-I Baseballでは、野球現場や臨床で必要になる知識を、理学療法士・トレーナーの視点から整理し、発信しています。
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投球障害肩・肘、腰痛、捻挫、肉離れ、下肢障害など、野球におけるケガへの関わりを、病態・動作分析・評価・介入まで含めて専門的にまとめています。  

また、C-I Baseballでは臨床コースも開催しています。
このコースは、肩・肘・腰部・下肢・投球動作・AI解析など、野球選手を支えるうえで必要な視点を、各分野のスタッフとともに学んでいく場です。
単なるセミナーではなく、選手の痛みやケガを、病態・機能・全身のつながりから考えられるようになることを大切にしています。  
記事を読んで興味を持ってくださった方は、ぜひマガジンや臨床コースもご覧ください。

「数値」だけを追いかける危険性

近年の野球界では、モーションキャプチャやトラッキングシステムの普及によって、これまで感覚的に語られていた投球や打撃動作が「数値」として見える時代になりました。

関節角度、骨盤回旋速度、肩関節外旋角度、地面反力、回転効率、リリース位置――。
これらを定量化できるようになったことは、野球界にとって非常に大きな進歩です。

従来であれば、「開きが早い」「下半身が使えていない」「腕が振れていない」といった曖昧な表現で語られていた問題点が、現在では数値として可視化されるようになりました。
その結果、選手間比較や変化の追跡がしやすくなり、指導の再現性も高まっています。

しかし一方で、データそのものに過剰な意味を持たせてしまうケースも増えてきています。

本来、モーションキャプチャで得られるデータとは、「複雑な動作の一部を便宜上数値化したもの」に過ぎません。
つまり、数値は“現象”であり、“結果”です。

にもかかわらず、その数値だけを見て

  • この角度を増やそう
  • この回旋速度を上げよう
  • 理想値に近づけよう

という方向へ進んでしまうことがあります。

もちろん、データを参考にすること自体は悪いことではありません。
問題なのは、「数値を目的化してしまうこと」です。

数値を目的化してしまう

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