育成年代のコーチング-発達理論から考える-

育成年代のコーチング-発達理論から考える-

いつもトレーナーマニュアルをお読みいただき、ありがとうございます。
C-I Baseballの佐藤です。

私は、現在、C-I Baseballが運営するトレーニングアカデミー「BAXIS」で活動しています。BAXISでは、小中学生を対象に発達段階を考慮した野球の動きにつながるトレーニング指導をしています。

Instagramで活動を配信しています!
https://www.instagram.com/cib.academy/

その活動の中で、トレーニング指導と並行し、コーチングの重要性を多くの場面で感じています。

心の発達もまだ未成熟な小中学生では、そういった背景を嚙み砕いていくと、ひとつの事象・指導場面において、トレーナー側の伝え方・言葉かけには考慮した対応が必要です。

私も小中学生に初めて関わったときは、こうした理論を学ぶことなく、関わってしまっており、難渋した経験があります。

今回は、そういった部分の入り口として、発達理論の整理と現場での実践について、まとめていきます。

※前提になりますが、私は心理発達学の専門家ではございません。そのため、表現方法など、専門的な観点からは誤りのある点があるかもしれませんので、ご容赦ください。

■発達理論のまとめ

はじめに、発達理論についておさらいしていきます。
育成年代のトレーニング指導に関わる上で、身体的な発達過程を把握することに加えて、精神発達の過程も整理しておく必要があります。

「こどもは大人のミニチュアではない」と言われますが、まさにそういうことの意とする部分であります。

下図にあるように、今日の教育場面での考え方の根底となる発達理論には、以下のような研究者たちの思考があります。

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どの理論が正しいとか誤りとかではなく、さまざまな捉え方があることがわかります。生理学的には、脳の発達は6歳までに80%ができるといわれているため、特に子供の時に発達の側面を考慮した関わり方が重要であることがわかります。

高校・大学生の野球現場に関わっていると、育成年代の時に受けてきた指導や練習・環境が、トレーニングをした時の受け答えや反応に大きく影響することをよく感じます。

私もまだまだ勉強不足ではありますが、こうした理論をひとつの考えに固執するのではなく、さまざまな思考を知っておかなければいけないと思います。

そこで今回は、アメリカの発達心理学者・エリクソンの発達理論をもとに以下、進めていきます。


■エリクソンの発達理論

エリクソンの発達理論について整理していきます。この理論では、人間が生涯を通じて経験する心理社会的な課題や危機を、8つの段階に分けて示した理論です。

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乳児期から老年期まで、それぞれの発達段階で起こる課題の克服は発達と成長に重要であるとされています。発達段階の特性に応じた対応が、次の段階の成長や理解につながります。

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それぞれの発達段階には、
・発達課題(課題)
・心理社会的危機(困難)
・課題を克服した際に得ることが出来る力(成長)

があり、各段階で課題を克服することが、発達と成長に重要であるとされています。

また、各段階でそれぞれの課題を達成することが、次の段階(年代)への準備や成功することにつながり、強いては、こころの成長に導くことになります。


■育成年代に関わる上で知っておくポイント

それでは、上記の発達理論を育成年代に焦点を当てて考えていきます。
ここでは、小学生(6-12歳)・中学生(13-15歳)の実年齢は目安であり、発達のスピードも個人差があります。

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