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C-I Baseballの佐藤康です。
前回の私の記事では「コオーディネーショントレーニング」の概論を中心にお話しさせていただきました。
コオーディネーション能力とは、
脳で描いたイメージを自分自身の身体で思い通りに動かす・表現できる能力です。
すなわち、様々な情報を視覚・聴覚や関節・筋腱の固有感覚で入力し、それを脳が素早く認識-処理-判断することで筋へ指令し動く(出力)といった流れを円滑に行える能力といえます。
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前回の理論ベースの内容を踏まえた上で、今回は実践部分を中心にどのような過程でプログラムを組み込んでいるのか、目的・意図を加えてまとめていきます。
トレーニングに内在するコオーディネーション
育成年代選手にトレーニングを行う上で、運動/認知機能の発達の特徴はおさえておく必要があります。
下図にあるように、コオーディネーション能力は運動能力において、情報系の要素が大きく求められる機能といえます。
すなわち運動能力、パフォーマンスを構成する一要素であり、一概に「コオーディネーション能力の向上=パフォーマンスアップ」となるわけではないことをはじめに整理しておきます。
コオーディネーション能力は運動発達過程において育成年代の時期に急速に発達する要素であることはこれまでに挙げた通りであり、トレーニングを組み立てる上でも考慮しておきたい大事な部分です。
”コオーディネーショントレーニング”と題すると、コオーディネーションのみに特化したプログラムの選択が想像されやすいですが、コオーディネーションのみを強化するというよりは、各要素に相互的に補完しあうことで成り立つ運動能力であると捉えています。
また、状況判断や反応など認知機能・認知課題に対する姿勢/運動の制御は運動能力の形成に重要であり、コオーディネーション要素を含めたプログラム構成が求められることから、その課題の設定をしています。
前回の記事でも以下の図を挙げましたが、コオーディネーション能力には7つが挙げられ、成長期の運動機能の発達において重要な役割を担います。
各要素の定義については前回の記事にありますので割愛しますが、一要素だけを切り取りその要素だけに特化したトレーニングを処方することがコオーディネーション能力を高めるというわけではなく、相互的に関連した内容が求められます。
ここがトレーニングを組み立てる興味深い点といえます。
また、運動発達過程において基本動作の獲得・成熟は運動能力を向上させる上で基盤となるポイントであり、基本動作評価としても活用しています。
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Warm-up
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