ランニング復帰のプログラムを考える【トレーナーマニュアルvol.35】

ランニング復帰のプログラムを考える【トレーナーマニュアルvol.35】

C-I Baseballの佐藤康です。
いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

C-I Baseballの現場向けnote記事では、野球現場で求められるトレーニングメニューの方法や負荷設定の概論を主に配信してきました。

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2年目後半となる1月からは、ケーススタディとして、実際オーダーされた要望からどのように考えて取り組んでいるのかについて、お伝えしていきたいと思います。

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野球現場では、投球障害や下肢障害に対するケガの対応・リハビリを対象にすることが多くあります。投球障害であれば、スローイングプログラムに則り進めていくかと思います。

下肢障害の復帰も同様に行うことが求められますが、復帰した後に障害を繰り返すことも少なくありません。そのため、今回は下肢障害の対応としてもっとも多いランニング復帰をテーマにまとめていきます。

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全体練習に参加してもいいですか?

野球現場でケガをした選手が
復帰する際によく対応する場面です。

臨床場面でも判断を求められることがありますが、どのような状態であれば復帰と判断するのか、スポーツ障害に対応することに悩むことも多いのではないでしょうか?

全体練習に参加するためには、
・練習メニューを行えるだけの動きが現在できているのか?
・練習に参加することでのケガのリスク・症状の増悪はないか?

を把握し確認しなければなりません。

そのため、病態と動作の獲得を並行して評価する必要があります。
詳細については後述していきます。

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ランニングに復帰するタイミングとは

先述しましたが、全体練習に参加するためには、まず全力疾走ができていなければ十分な参加ができません。

ざっくりした言い方になりますが、
100%に近い力で走れるかが大事なところです。

ケガ前の短距離スプリントのタイム・中長距離走での異常の有無などはパフォーマンスの部分でチェックしておきたいところです。加えて、ターンなどを含めた切り返し走(アジリティドリル)なども併せてみておきたいところです。

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実際に、そこまで走れているのであれば、全体練習に参加することができるかもしれません。ランニングの負荷量のアップの前である、ジョギングの開始などである、ランニングを始めるタイミング・目安について今回はまとめていきます。

動作から考える

ランニング動作では、歩行と異なり、跳躍と着地を高速で繰り返す動きになります。すなわち、片脚で跳躍できること・片脚で安定して着地できることが必要であることがわかります。

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とりあえず走ってみて!と基準がない中で、感覚的に選手に伝えるのはリスクが高く、熟練した視点や経験がないと厳しいです。

そのため、私は上図のように、まずランニング動作を細分化した基本動作を確認し、その時点でできていなかったり、痛みを伴うようであれば、ランニングも厳しいと判断します。反対にクリアできていれば、ランニングを試してみてもよいのではないかと考えます。

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