今回のnoteのキーワードは『ステップ足』です。Accelerationからはステップ足へ一気に荷重がかかります。軸足からステップ足に重心移動が起こる際にステップ足で踏み込み踏ん張る事が重要です。AccelerationからFollow throughでステップ足が機能する事でボールインパクトで強くバットを振る事が可能になります。
今回の記事はAcceleration〜Follow throughです。
Accelerationまでの話は軸足が中心でしたが、Accelerationからはステップ足の機能が重要です。
私の記事は『打撃動作×足部』です。
●打撃時の足部の動き
●足部が崩れによる打撃時の不良動作
●打撃動作相に合った足部エクササイズ
足部は地面に接している唯一の部位です。足部が安定することで下肢からの良好な運動連鎖が行われます。
その足部でも重要なのが『距骨下関節』です。選手の距骨下関節の構造は左右異なります。理想の打撃時の軸足・ステップ足それぞれの距骨下関節の動きを把握し、選手の足部評価を行うことで動作の崩れを予防や変えることができます。
距骨下関節の肢位
距骨下関節肢位は中間位・回内位・回外位の3通りあります。
距骨下関節には回内・回外を分ける『中間点』があり、その肢位は左右により中間位は異なります。
私は非荷重位(OKC)で評価を行います。
異なる中間位の評価方法は過去の記事をご参照ください。
注意事項
Step:打撃フォームの相
ステップ足:右打者なら左足部の事
ステップ脚:右打者なら左下肢の事
打撃時の距骨下関節・横足根関節
打撃時、軸足と踏み込み足の機能は異なります。
軸足:バランスを取る→押し出す→蹴り出す
ステップ足:加速した身体を支え、踏ん張り、力を逃す
軸足の機能はPreparationで両足の支持基底面内にある重心を軸足に移動しバランスをとることや、Take backからStep・Accelerationへ移行する際に重心を移動させ足部を硬め一気に押し出す(蹴り出す)役割があります。
Accelerationからステップ足に荷重がかかります。そのため移動してきた身体を支えて踏ん張り、ステップ足からも上行性の良好な運動連鎖を行う機能がステップ足には必要です。
打撃時足部の肢位と動き
Acceleration軸足
軸足肢位は指標中間位から回外位が理想です。Accelerationまでの軸足はTake backからの力を逃さずに下肢・体幹・上肢・バットと連動させることが必要です。そのため軸足は堅めて押し出しや蹴り出しとして働かなくてはいけません。
Accelerationの軸足
●距骨下関節中間〜回外位を保持
●軸足距骨下関節の蹴り出しで骨盤回旋させる
Accelerationで軸足回内位だと足趾が使いにくい状態になり股関節内旋や膝が外反し、骨盤の左回旋(開き)が早期に出現しやすくなります。ステップした足も力が逃げてしまい踏ん張れなくなります。
Acceleration➡️Follow through(ステップ足)
Accelerationからはステップ足へ一気に荷重がかかります。軸足からステップ足に重心移動が起こる際にステップ足で踏み込み踏ん張る事が重要です。
1)打撃動作開始の時点で,左足へ荷重移動がなされている。
2)その後,テイクバックの局面において,右足へ大きく荷重移動され右足荷重の状態がつくられている。
3)右足荷重の状態で,ステップ動作が開始されている。
4)スイング開始の局面から,ステップした足へ荷重移動が開始され,スイングに伴ってステップされた足への,強くて急激な荷重がなされ,ステップ足への荷重のピークが見られる。
5)ステップ足への荷重のピークから,ボールインパクトの時点を経て,スイングフィニッシュにかけて,右足への荷重移動がなされている。
荷重移動の観点から見た野球の打撃におけるステップ動作に関する一考察
綿田博人.体育研究所紀要.1994より引用
ステップ足接地時の理想は距骨下関節中間位接地
回内接地すると下腿は内旋しKnee-inする事で骨盤左回旋は起こりにくくなります。
回外接地すると下腿は外旋しKnee-outする事で骨盤は早期に開きやすくなります。
下腿後傾させてステップする打撃フォーム(ステップ足)
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