大学野球のピーキングを考える【トレーナーマニュアル49】

大学野球のピーキングを考える【トレーナーマニュアル49】

大学野球のピーキングを考える

C-I Baseballスタッフの増田稜輔です。
今回は「大学野球のピーキング」について配信していきます。

カテゴリーごとの「ピーキング」については
佐藤康さん、高橋塁さんの記事にて解説してあります。

【中学野球のピーキング】

https://note.com/ko_bmk/n/na1b262dddd50

【高校野球のピーキング】

繰り返しになりますが大切なので復習がてら解説します。

ピーキングのとは?
 ピーキング
重要な大会・試合に対して、トレーニング計画を組み立て、最高のコンディションでパフォーマンスを発揮できるようにしていく過程

勝利

試合で最高のパフォーマンスを出すためにいかにコンディションを整えるかが鍵になってきます。
ピーキングはその場限りではなく計画的に行うことが必要であります。
そのためにはまずは【大学野球】について知っておく必要があります。
中学野球・高校野球とは違うシステムで年間スケジュールが組まれています。

みなさんは【大学野球】のスケジュールについてどの程度知っていますか?
試合期間は?
トーナメント制?
リーグ戦?
ベンチ入り人数は?

高校野球のイメージが強く【大学野球】のシステムを知らない方が多いので
まずは【大学野球】について解説していきます。

大学野球とは?

みなさんは大学野球は高校野球と異なり【リーグ戦】方式で
大会が開催されていることをご存知ですか?

大学野球のシステム

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大学野球ではプロ野球と同様に【リーグ戦】にて優勝を争います。
勝ち点制のリーグが多く、2連戦もしくは3連戦にて試合を消化していきます。
高校野球以下のカテゴリーではトーナメント制が多いですが
リーグ戦方式の大学野球では1シーズン最低でも10試合があり
多い場合には15試合を8週間でこなします。
その他には高校野球と比較するとベンチに入れる人数25人と多く
試合ごとの入れ替えも可能です。

大学野球のベンチ入りメンバー例

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大学野球ではベンチ入れメンバー25人に加え
不調や怪我に備えて+8人程度の約32人のメンバーにてリーグ戦を戦います。そのため、30人以上の選手のコンディションを管理しピーキングしていく必要があります。

大学野球の年間スケジュール

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大学野球ではリーグ戦を春と秋の2シーズンを行います。
多くのチームは秋季リーグ戦終了後の12月頃を目処に新チームになります。
なので大学野球では12月をスタートラインとし年間スケジュールを立てることが多いです。

ここからは年間スケジュールに基づいてどのようにトレーニング計画を立てて行くのかを解説していきます。

大学野球のトレーニング計画について

年間2回のリーグ戦に合わせてピーキングする以前にチームの全体像を把握すう必要があります。
・チームがどのような状態なのか?
・どの要素を改善させるのか
・どの要素を向上させるのか?

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これにはメディカルチェックとフィジカルチェックを使用し把握していきます。

メディカルチェック

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メディカルチェックではチーム全体の体の状態、選手の今後のケガの予測・危険性を把握すために行います。
問題点を抽出し年間トレーニングプログラムに反映させていきます。

メディカルチェックの詳細はこちらのnoteにて解説しています。https://note.com/ko_bmk/n/n7ae3ae67dec3

フィジカルチェック

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フィジカルチェックでは、野球パフォーマンスに関わる機能を評価し
チーム全体での能力を測定していきます。

このメディカルチェックとフィジカルチェックの結果をもとに
チームの課題点を洗い出し年間トレーニングプログラムを作成していきます。

年間プログラムの立て方

年間のトレーニングプログラムを考える時は
野球を行うために必要な【ベーストレーニング】と
測定結果から洗い出した【チームの課題】の2つの要素を組み合わせます。

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2つの要素から組み合わせた内容を年間トレーニングプログラムに落とし込んでいきます。

年間トレーニングプログラムを組むときのポイントは目的や
目指すゴールを明確にすることが大切です。

年間トレーニングトレーニングプログラムのポイント
・なんの要素を
・いつ(時期)
・どんなトレーニングを
・どのくらい強度、量、頻度で
・いつまでに行うか

この年間トレーニングプログラムを立案していくために必要なのが
ピリオダイゼーションの考えかたです。

大学野球におけるピリオダイゼーションの考え方

大学野球では2回のリーグ戦に合わせて2つのマクロサイクルで構成していきます。

サイクルの概要

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※佐藤康:ピリオダイゼーション‐トレーニングメニューを考えるより引用

大学野球のマクロサイクル

年間プログラムを2つのマクロサイクルで分け構成していきます。
各時期ごとにメゾサイクルやミクロサイクルを利用してトレーニングを組み立てます。
実際のトレーニングプログラムも交えながら解説していきます。

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