打撃動作の評価ポイントとエクササイズ 〜何を見てどう介入するか〜

打撃動作の評価ポイントとエクササイズ 〜何を見てどう介入するか〜

いつもC-I Baseballメソッドをご購読いただきありがとうございます。
C-I Baseballの神谷です。

C-I Baseballは、理学療法士を中心に、野球選手に関わるための臨床・トレーニング・現場対応を発信している団体です。

このマガジンでは、投球障害への評価や介入、競技復帰、再発予防、トレーニング、野球現場での判断など、野球選手をみるうえで必要な考え方と実践をお届けしています。

今回から打撃に関する内容を担当します。
1本目は打撃動作の評価ポイントと対応するエクササイズをご紹介します。

自己紹介

初めての投稿なので簡単に自己紹介をさせていただきます。

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小学校1年生から高校3年生まで野球をしていました。中学生から高校にかけて怪我が多く、満足にプレーができませんでした。このような経験から怪我する野球選手を1人でも多く減らし、怪我する前よりもパフォーマンスが上がった状態でプレーに復帰してほしいという思いで活動しております。

現在は整形外科クリニックに勤めながら、C-I Baseball Academyで中学生のトレーニング指導をさせていただいております。

はじめに

臨床や現場では投球障害が多く、投球動作を評価する機会は多いとは思いますが、打撃動作を見る機会は少ないと思います。
おそらくみなさんが感じていることは

  1. どこを見たらいいかわからない
  2. 見る機会が少ないため経験則でなんとなく見ている
  3. 必要な機能はわかるが動作に繋がらない

これらが多いのではないかと思います。

これは経験則や観察眼がないのではなく
見る順番とポイントがわかっていないからです。

今回の記事では、アカデミーや野球現場での経験をもとにいつも自分が見ているポイントをお伝えできればと思います。あくまでも私の考えなので1つの意見としてご参考ください。

この記事を読めば
何を・どんな基準で見ればいいかわかるようになります。
総論のためあまり深堀はせずにざっくりと説明します。

1.打撃のフェイズとチェックポイント

まずは打撃の各フェイズについてです。
打撃も投球のようにフェイズが分かれています。

文脈により詳細な定義は分かれますが、おおよそ4〜6つのフェイズに分かれています。

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Ryan Int J Sports Phys Ther. 2015

今回はその中で私が重要視している3つのフェイズに分けてそれぞれのチェックポイントを解説します。

①Stance

定義は前足が地面から離れ体重を後ろ足に移動させることとされています。
文脈によりCoilingLoadingと呼ばれたりもします。

その名の通り軸足に体重を乗せるフェイズであり、その後の並進運動に繋がる重要なフェイズです。
バイオメカニクスについては第2回のnoteにて解説する予定なので詳細は割愛させていただきますが、打撃も投球と同様に骨盤の回旋で生んだエネルギーを上半身に伝えていくことが重要です。

ポイントは以下の通りです。

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Stance phaseでは、並進運動に移る準備段階として股関節に体重を乗せる(屈曲・内旋)や腹圧が抜けないように体幹筋群の共収縮が入っていること。本人の力が入りやすい位置にトップを置くことが重要だと考えています。
共収縮については第2章でご説明します。

エラー動作として多いのは膝主導で構えて股関節の屈曲が入らないことや、トップを深く取ろうとするあまりに過度に回旋しながら構えたり、そもそも胸郭の可動域制限があるとトップが浅くなり、加速距離を確保できないことが挙げられます。

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