野球選手の腰痛の復帰後のトレーニング・再発予防の身体作り【トレーナーマニュアル25】

野球選手の腰痛の復帰後のトレーニング・再発予防の身体作り【トレーナーマニュアル25】

C-I baseballの腰痛から競技復帰後のトレーニング・再発予防の身体作りを担当します高橋塁です。

日々、野球を中心にスポーツの現場で、トレーニング、コンディショニング、技術指導を行っています。

私自身が、日々のスポーツ現場での経験をもとに、障害をいかに防ぎ、かつ再発せず、パフォーマンスアップできるかをお伝えし、医療機関とスポーツの現場との連携をいかにスムースにできるかをわかりやすく発信していきたいと思います。

高橋塁プロフ写真①
目次
  1. はじめに
  2. 腰痛の概論
  3. 野球現場における腰痛の対応
  4. 評価
  5. 腰痛の生じやすい動作
  6. アプローチ
  7. 野球現場での「腰痛」の復帰プログラムとは?
  8. 再発予防の身体作り

はじめに

腰痛に対する記事のダイジェスト!こちらのnoteをご参照にしながらご一読ください。

https://c-ibaseball.com/low-back-pain-return-program/

腰痛の概論


スポーツ選手にとって腰痛の発生頻度は一般の方よりも多いとされています。
腰痛の一般的な病態を理解したうえで、そのスポーツにおける競技特性と腰痛の病態とを結びつけることでスポーツにおける腰痛が理解出来るかと思います。

野球選手のスポーツ障害では、肩・肘障害がメインとなりますがその次に腰部障害が多いという報告が数多くあります。
プロ野球選手のメディカルチェックでは、27%もの選手に腰椎分離症を確認しています。
また体育学部の学生を調査したものでは、バレーボールに次いで野球で腰痛が多いとの報告もされています。

こ1

軸圧が加わる動作や、伸展・回旋動作が多い動作が腰痛の原因となりやすいと考えられます。
野球のダッシュや守備練習、バッティング・ピッチング動作が腰痛に関与すると考えられます。

野球のポジション別の発生頻度

こ1

基本的には、投手に関して、肩肘障害が多くなり、外野手では腰痛が多いとされています。

こ3

練習では、内野手より外野手は圧倒的にダッシュの距離が長いということが考えられます。
外野手は、背走時に腰椎伸展での回旋動作が加わります。
また左右の打球を追う際にも腰椎(体幹)の回旋を伴いながらダッシュをするのが多くなります。そういった特徴から、外野手では腰痛が多いのではないでしょうか。

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