インソール 肘下がりに対するパッドの貼り方
後半に『約3分』でわかるパッドの動画を紹介してあります
インソールと聞くとどんな状態に対してアプローチすることをイメージしますか?
足部や膝関節の痛みに対してのアプローチや、アライメント改善のイメージが強いでしょうか?
野球でのインソールは痛みの改善はもちろんですが、投球・打撃フォーム改善も可能です。
例えば、肘下がりの改善、バッティングでのフォロースルーを大きくしたいなども可能です。
今回はどのようにパッドを入れれば肘下がりの動作改善できるのかをnoteに記載していきます。
肘下がりは身体の反応
肘を痛めて通院している子どもたちにまず聞くことは、『指導者にどのようなことを指摘・指導(注意)をされますか?』です。
多くは、
『肘をあげなさい』
『足(脚)を使いなさい』
だと思います。
子どもは素直ですから一生懸命実行しようとします。
子どもたちに聞くとほとんどの答えが、
『足(脚)を使いなさい』はどのように使えばいいのかわからない。
『肘をあげなさい』は上げようとしているけど上がらない、上げていると思っている。
と、答えが返ってきます。
私たちの仕事
『考えずに肘を上げられるようにする』
私達の仕事はここにあると考えます。
もちろん意識してもらい動作を行う練習はします。
ですが、一生懸命プレーしている際に意識して出来ないこともあるので、理想は無意識に身体が反応できれば痛みもなくプレーすることを目標にしていきます。
それを可能に出来るのが
『インソール』
です。
今回はパッドを使用し距骨下関節誘導方法をご紹介致します。
紹介
一年間C-I Baseball 記事を読んでいただきありがとうございました。
来月から始まるnoteも楽しみにお待ちください!
C-I Baseball Advanceの腰痛・捻挫・下肢疾患・インソールの発信を担当する須藤慶士です。
臨床では評価を大切にしております。評価が確かなものでないと原因に対するアプローチをすることができません。
局所評価だけでなく全体の評価を行うことも大切です。
臨床での経験を元にした評価とアプローチを発信していきたいと思います。
https://twitter.com/KeijiSudo/status/1271205762396651520/photo/1
肘下がりに対するインソール
今回の選手のインソールは軸足内側アーチを上げて回外方向に誘導しました。
しかし、ただ内側アーチを高くすれば良いというのではありません。
その選手の足部に合わせてアーチの高さを決めることが重要です。
最後にパッドの貼り方の順番や確認方法の動画を添付しております。
距骨下関節 指標中間位 評価
外果上下にあるラインが直線になる位置を作り、その際の踵骨底面の向きで評価します。
この肢位を距骨下関節の指標中間位と言います。
指標中間位を軸にして回内・回外と距骨下関節は動きます。
評価は非荷重位(OKC)で行います。
なぜかと言うと、CKCだと荷重がかかることにより、その距骨下関節だけでなく横足根関節や足趾の機能が含まれるので、純粋な距骨下関節の肢位がわかりにくいからです。
立位で距骨下関節を後側から見た際に回外位や回内位がその距骨下関節の指標中間位の可能性が考えられます。
ですから、OKCで距骨下関節評価を行う必要があるのです。
理想の距骨下関節肢位は、OKCでの指標中間位のままの肢位で立位がとれることです。
指標中間位のまま立位保持ができれば、立位動作で距骨下関節の回内・回外の動きがスムーズに行えるようになります。
評価
今回の記事内の選手ですが、ご本人に了承を得て撮影させていただきました。無断での転載はご遠慮ください。
男子大学生、右投げ左打ち、投手
診断名:腱板損傷
既往歴:捻挫(どちらかは忘れたとのこと)
HOPE:リリース前での肩の痛みを取りたい、ボールが高く浮くのをなんとかしたい
足部評価
選手の距骨下関節指標中間位です。
右距骨下関節指標中間位の方が回外が大きくなっています。
投球動画
まずは、インソールなしと、インソールを入れた際の投球動画をご覧ください。
インソールなし スロー動画
インソールあり スロー動画
肘下がりや、リリースポイントの違いが見えたでしょうか?
この後、相ごとの足部からのお話を致します。↓↓↓
投球時の距骨下関節の動き
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