育成年代の下肢障害に対するトレーニング【トレーナーマニュアル28】

育成年代の下肢障害に対するトレーニング【トレーナーマニュアル28】

C-I baseballのトレーニング‐メディカルリハビリテーション-を担当する佐藤康です。

今回の内容は
「下肢障害のメディカルリハビリテーションの流れ」
についてまとめています。

育成年代選手の復帰に向けてどのような関わり方をしていくのか?

野球選手(育成年代)の下肢障害の対応について、アスレティックリハビリテーションまでの流れについてまとめていきます。

メディカルリハビリテーションの位置づけ

はじめに、メディカルリハビリテーションにおいて何を目指していくのかについてお伝えしていきます。

目標設定

競技特性に応じたトレーニングをし、競技復帰を目指すアスレティックリハビリテーションに対して、私がお伝えするメディカルリハビリテーションでは「ランニング復帰」を目標に進めていきます。

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ランニング復帰を進めるにあたり、各障害の病態・特性を踏まえて進めていかなければなりません。

ランニング復帰をするための条件として、
ランニング動作を細分化し、以下を挙げています。

|ランニング復帰基準
①ROM・MMT 著明な左右差なし
②Single squat(三平面での安定)
③Single Calf raise
④Single hop/前方・側方(著明な代償運動- 痛み-)

メディカルリハビリテーションではこれらの要因をもとに、不足した機能の改善を図っていきます。

段階的な対応手順

ランニング復帰に向けた段階的な対応手順について図式化していきます。
重症度により、炎症期の期間などに差はありますので、復帰期間は重症度に応じた対応をしていきます。

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流れとして、運動復帰の第1段階となる「ジョギング」に求められる動きを細分化していきます。
主に障害の要因となる接地期・支持期の動きを基本動作に分けて評価し、それぞれを改善していきます。(例:片脚スクワット・フロントランジなど)

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基本動作にエラーが認められる場合や症状を増悪させる要因について掘り下げ、動作に求められる関節機能・筋機能の改善をすることで動作の改善を目指していきます。

受傷機転から考える改善のポイント

各病態ごとに主に改善すべき要因についておさらいしていきます。

オスグッド
シンスプリント
シーバー病

各病態の詳細についてはこちらのnoteをご参照ください。

臨床や現場でこのような悩みに陥りやすいのではないでしょうか?

大腿四頭筋の柔軟性が上がったのに改善しない「オスグッド」
過回内着地動作が改善しにくい「シンスプリント」
歩きは大丈夫だけど走ると痛い「シーバー病」

①オスグッド

オスグッドをはじめとした膝前面痛の増悪因子として、
膝関節伸展モーメントの増大した動作が主に挙げられます。

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オスグッドにおける病態をもとに改善すべき要因は、膝伸展モーメントを増大させないことが必要になります。

大腿四頭筋の柔軟性を上げても、大腿四頭筋の過活動することを改善できなければ、痛みの改善に難渋してしまいます。

|下半身中心の前方化
→大腿四頭筋の過活動
→骨盤後傾(ハムストリングスの柔軟性低下)

動作では、しゃがみ動作やランジ動作などにより膝を屈曲していく運動に際し、膝が過剰に前方に倒れていく動きを抑制していく必要があります。

着地時に重心の後方化を生じる原因を評価していきます。

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②シンスプリント

シンスプリントはジャンプなどにおける着地動作にて、足部が過回内接地の繰り返し動作によって、足関節底屈筋群の伸張性収縮によるストレスなどの負荷によって痛みを引き起こします。

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そのため、着地運動における足部の接地・アライメントを注視していく必要があり、シンスプリントを改善させるためには回内足を引き起こす原因も考えなければいけません。

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