チームトレーナーの活動(中学野球)【トレーナーマニュアルvol.16】

チームトレーナーの活動(中学野球)【トレーナーマニュアルvol.16】

C-I Baseballスタッフの高橋塁です。

前回は『チームトレーナー活動:学童野球』についてお話しましたが、今回は、私が実際に現在活動している『チームトレーナー活動:中学野球』についてお伝えしていきます。

まずは、私の自己紹介から。

高橋塁プロフ写真①

過去、私は香川オリーブガイナーズ(独立リーグ)、横浜DeNAベイスターズ(NPB)の専属トレーナーの経験もあり、現在は、学童野球にはじまり、中学硬式、高校野球、大学野球のチームトレーナーを務めています。

このような経験から各年代ごとのトレーナーとしての関わり方について、シリーズとして紹介していきたいと思います。

 私がどの年代の選手に対して、プロ野球選手と接してきたように、各年代のアマチュア選手にも同じように接しているわけでもありませんし、各年代でいろいろとアプローチを変えていっています。

 今回は中学生を対象としたトレーナーとしての関わり方を紹介していきたいと思います。

前回は、学童野球(小学生)を対象としてトレーナー活動についてお話しました。

https://note.com/embed/notes/naf1036c13bf2

中学野球に対してアプローチしていく前に、年間の『ピリオダイゼーション』については、トレーナーの立場として監督、コーチと常に協議していく必要性があります。

中学生の『ピリオダイゼーション』については、こちらをご参照ください。

https://note.com/embed/notes/na1b262dddd50

前回もお伝えしましたが、未成年世代へのアプローチとして、まず、理解しておくべきことは

『スキャンモンの発達曲線』

です。

スキャンモン

『スキャンモンの発達曲線』を念頭に、未成年世代には、その年代に適したトレーニングデザインを行っていくことが重要となります。

ゴールデンエイジ理論

それぞれの期間に伸ばすべき身体能力を示したものです。

『ゴールデンエイジ』は小学5~6年(10~12歳)と言われていますが、中学生年代は『ポストゴールデンエイジ』と言われています。

ゴールデンエイジ理論

ポストゴールデンエイジ(12~14歳)

技術のレベルを維持し、さらに磨きをかける時期になります。

神経系がほぼ完成し、技術習得の速度が鈍るので、これまで習得した技術のレベル維持と質的向上を図ります。

思考力や精神力、集中力を高め、考えた動作を促す。

復習にはなりますが、『プレゴールデンエイジ』と『ゴールデンエイジ』については下記を参照ください。

プレゴールデンエイジ(5~8歳)

動作の基本と感覚を身につける時期。

脳や神経の発達が著しい時期。バランスや調整力、動体視力なども養われる。

多種多様な遊びやスポーツによって、さまざまな動作を経験させることがよい。

ゴールデンエイジ(9~11歳)


運動の技術とセンスを習得する時期。

運動能力が最も大きく伸びる時期。

基本動作の習得や基礎体力の向上に適している。神経系が発達しているので動作の習得が早い。

ウォームアップ等の中に『アジリティトレーニング』等を積極的に導入してみてください。

https://note.com/embed/notes/n9b1747eb2c99

中学生にトレーニングで求めるフィジカル要素

『スキャンモンの曲線』はじめ諸々の理論を理解しながら、成長期の選手にはカラダの成長の特徴に応じたトレーニングデザインが求められます。

コーディネーション理論

12歳ころまで(小学校6年生)に神経系の発達が完了するといわれています。

12歳以降は「筋の発達」・「心肺持久力」の能力向上にターゲットを当てたフィジカルメニューが必要となってきます。

12歳までに『神経系の発達』にターゲットを置いてトレーニングが行われてきたと仮定して、『筋の発達』・『心肺持久力』のアプローチについて考えていきます。

ただ、強い負荷を与えた筋力トレーニングをしてしまうと骨成長の発達の著しい成長期に骨格の成長を妨げてしまう恐れがありますので、注意が必要です。


学童期、中学生の時期は、生理学的にも筋力トレーニングが効果を表さない傾向があり、成長を促すホルモンが筋力を増やすよりも身長を伸ばす方向に使われやすい傾向があると言われています。

つまり、小中学生には必要以上に筋肉をつけさせることなく、高校生になって骨格が出来上がった体に筋肉をつけさせることが望ましいといえます。

ただ、成長の度合いもありますが、高校生に向けて、中学3年生程度になれば、自重トレーニング程度は検討していきます。

特に、中学生世代は

・骨成長を阻害しないための筋の柔軟性
・動きを調整するコーディネーション能力
・体力の基盤となる心肺持久力


上記、3点についてアプローチしていきます。

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